グーグルは米国時間9月5日、5月の開発者会議「Google I/O 2024」で発表した、AIを搭載した新機能「Ask Photos」を試してみたいユーザー向けにウェイティングリストを公開した。同社によると、まずは米国の一部のユーザーに限定して開放するという。
Ask Photosは、同社のAIモデル「Gemini」を活用してフォトライブラリのコンテキストを理解し、既存のGoogleフォトのものを上回る検索エクスペリエンスを提供する。例えば、写真や動画の内容から、人間関係や趣味や好きな食べ物などを推測することができる。
Ask Photosとの対話は、あなたの写真にアクセスできるパーソナルアシスタントとチャットをするようなものだ。探している写真を見つけてくれるだけでなく、写真に関する質問に答えたり、写真を使って新しいアウトプットを生み出すこともできる。
グーグルが紹介したある例では、Googleフォトのユーザーが「スタンレーのホテルで何を食べた?」と尋ねると、Ask Photosは、「あなたとオーリーは、スタンレーのソー・トゥース・ホテルでサーモンとビーフを楽しみました」と回答した。
グーグルによると、Ask Photosは人間との会話と同様に、さらに質問をすることもできるという。また、検索結果を要約したり、トップ10リストを提供したり、アルバムから最高の写真を選ぶサポートをするなど、一般的なAIチャットボットのタスクも実行できる。
グーグルは、Ask Photosを使用できない、または使用したくない人のためにGoogleフォトの検索機能を改善し、単純なキーワードの代わりにより描写的なクエリを使用できるようにした。例えば、「アリスと私が笑っている写真」や「山に囲まれた湖でカヤックしている写真」、「エマが裏庭で絵を描いているビデオ」といった自然な表現でライブラリの中のコンテンツを検索することが可能だ。
さらに、検索結果を「最新」や「ベストマッチ」で並べ替えることができるようになり、数年分のコンテンツから、目的の画像を簡単に見つけることが可能になっている。
(forbes.com 原文)