北米

2024.09.12 13:00

米警察がテスラ「サイバートラック」購入、1台2000万円以上

Getty Images

米カリフォルニア州の警察署が、テスラの「サイバートラック」を購入したことが、フォーブスが入手した書類で確認された。この警察署は、2万ドルの追加カスタマイズを含めて合計15万ドル(約2130万円)以上をこの車両に費やしている。

カリフォルニア州のアーバイン警察は、7月のSNSの投稿で、「サイバートラックがもうすぐやってくる」と述べた後、ロサンゼルス・タイムズ紙の取材に「この車両を購入したことで、地域のコミュニティの注目を集め、人々の想像力をかきたてられたことは喜ばしい」と語っていた。

フォーブスが確認した書類で、同署は5月にサイバートラックの最上位モデルの「サイバービースト」を購入し、車両本体の9万9990ドルに加えて、「ファウンデーションシリーズ」と呼ばれる追加オプションに2万ドルを支払った。このオプションは、豪華な内装やガラスルーフサンシェード、FSD(フルセルフドライビング)などのアクセサリーを含んでいる。

アーバイン警察は、この車両をパトロールには使用せず、その代わりに薬物乱用防止教育(DARE)部門で活用するとしている。「子どもたちがやってきて写真を撮るようなイベントの目玉にしたい」と、同署のカーリー・デイヴィス巡査部長は語った。

アーバイン警察はまた、車内の照明や無線、外装などの追加の装備の取り付けに2万ドルを支払ったことも判明した。ABC 7 Newsによると、ここには「特殊な工具や武器の格納庫、囚人用のパーティション、警察犬用のケージ」に加えて、スペースXの衛星インターネットサービス「スターリンク」へのアクセスが含まれている。

サイバートラックに興味を示す警察署は、アーバイン警察だけではない。1月にテキサス州のローゼンバーグ市警は、X(旧ツイッター)の投稿で、「サイバートラックは警察車両にふさわしいでしょうか?」とイーロン・マスクに問いかけた。これに対し、マスクは「100%ふさわしい」と絵文字で返信した。

ドバイ警察も6月にサイバートラックを、観光局と連携するツーリストポリスの「高級パトロール車両」に追加した。また、ロサンゼルス近郊のアナハイム警察は、テスラのモデルYパトカーの配備を開始するパイロットプログラムを6月に開始している。

一方、カリフォルニア州のデイブ・ミン上院議員は1月に、アーバイン警察が電気自動車を含むゼロエミッション車両への移行に向けて、99万ドルの予算を州から確保したと発表した。アーバイン警察はすでに、2台の装甲車を「緊急事態や特別なイベント」のために保有している。

連邦捜査局(FBI)のデータによると、アーバイン市は昨年、「同規模の都市の中で最も暴力犯罪が少ない都市」に18年連続で選ばれていた。

forbes.com 原文

編集=上田裕資

タグ:

ForbesBrandVoice

人気記事