ところがその矢先、アウジーウカの北西にある集落オチェレティネの周辺でロシア軍がウクライナ側の防御を突破。第47機械化旅団は引き返してオチェレティネ周辺で再び戦いに身を投じた。ロシア軍が着実に西進し、ポクロウシクまで10km以内に迫るなか、第47機械化旅団は後衛として戦い続けた。
5カ月後の現在までに、第47機械化旅団はアサルト・ブリーチャー数両、エイブラムスの半分近く、ブラッドレー二十数両を失っている。損傷したブラッドレーを前線の整備大隊が懸命な努力で急いで戦闘に復帰させても、完全に動作するブラッドレーは不足してきていたようだ。
第47機械化旅団が長らく先延ばしされていた休息にやっと入り、追加のブラッドレーが米国から船や列車、トレーラーで届くことで、それも変わってくるだろう。もっとも、同旅団が休息や補充のための時間をどれくらいとれるのかは見通せない。ロシア軍はポクロウシクに向けてなお前進しており、市の北方と南方でも少しずつ押し込んでいる。
ロシア軍にどこかの防御線を突破されると、ウクライナ軍の首脳部は第47機械化旅団の所在を尋ねる傾向にある。新たな緊急事態が生じれば、同旅団は休息を切り上げ、再びブラッドレーに乗り込んで東の前線に向かうことを余儀なくされるかもしれない。
(forbes.com 原文)