トランプは、自身の暗殺未遂事件の後にザッカーバーグからの電話を受け、「この選挙で民主党に投票することはできない」と言われたとニューヨーク・マガジンの取材で語った。
トランプによると、ザッカーバーグは、この電話でトランプを称賛し、「あなたがやったことを見た後に、あなたの対立候補に投票することは絶対にない」と語ったという。ザッカーバーグの発言は、銃撃を受けた後のトランプが、顔から血を流してステージを去る際に拳を突き上げたことに言及したものと考えられる。
しかし、メタの広報担当者は、ザッカーバーグが投票について何かを述べたことはないと否定し、ニューヨーク・マガジンに対して「マークが公に述べたように、彼はこの選挙で誰も支持しておらず、誰にも投票の意向を伝えていない」と語った。
トランプは同誌に対し、アマゾンのジェフ・ベゾスからも電話があり、銃撃に対する彼の反応が「今まで見た中で最も素晴らしいものだった」と言われたと語った。トランプは、ベゾスに対し「私がやったことはごく自然な反応だったと思う」と応じたという。
トランプは、このインタビューで7月13日の演説中に、銃弾が自身の右耳をかすめた瞬間について語っており、その際に「恐怖を感じなかった」と述べて「あとわずかで大変なことになっていた」ことについては考えないようにしていると語った。
ザッカーバーグは以前、ブルームバーグに対し、トランプの銃撃に対する反応を「人生で見た中で最もカッコいいものの一つ」と語ったが、トランプへの支持は表明しなかった。
ザッカーバーグは、主にフェイスブックのコンテンツ管理方針をめぐって、トランプやその支持者と対立してきた。共和党は再三にわたり、これらの方針が民主党に有利に働いていると主張してきた。共和党が主導した議会の調査は、フェイスブックが新型コロナ関連の誤情報を検閲したことや、2020年に保守系のタブロイド紙であるニューヨーク・ポストが報じた、ハンター・バイデンのノートパソコンに格納されていたとされるテキストや写真に絡む疑惑に関する投稿を削除したことを、繰り返し批判していた。