アップルは、『Glowtime』と題したイベントで、端末のOSに生成AIを直接統合するよう設計されたiPhone 16シリーズを正式にデビューさせた。同社のティム・クックCEOは、「AIのために一から設計された初のiPhoneを紹介できることに興奮している」と事前に録画されたビデオで語った。
iPhone 16のAI関連以外の新機能としては、「アクションボタン」と呼ばれるカスタマイズ可能なカメラの専用ボタンが発表された。アップルはまた、同社の生成AI、Apple Intelligenceの推進にあたってプライバシーを重視する姿勢を強調した。
Apple Intelligenceは、米国では10月に無料のソフトウェアアップデートの一環で提供されるが、中国語とスペイン語への対応は来年にずれ込む予定で、新型iPhoneの売上の急増を期待する人々を落胆させる可能性がある(日本では2025年に提供される)。
アップルの株価は、米東部時間午後1時からのイベントの開始直後の1時間で約1%下落した。この下落は、イベント前のわずかな下落に続くもので、ハイテク銘柄が多いナスダック総合指数が同期間に1%以上上昇したのに逆行した。
意外なことに、アップルの株価は毎年9月に開かれる新製品発表イベントの当日に市場全体を下回る傾向がある。モルガン・スタンレーによると、アップルの株価は2013年から2023年に開かれた9月のイベント当日に、S&P500種株価指数を平均0.6ポイント下回っていた。ブルームバーグによれば、過去17回の新型iPhoneの発表イベントの内の12回で、アップルの株価は下落していた。