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2024.09.10 11:30

アップル、「待望のAIスマホ」iPhone 16デビューも株価は1%下落

JPモルガンのサミク・チャタジーは、アップル株がもつ別の潜在的な強気要因として、10月上旬までに最新OSのiOS 18がリリースされることや、このイベントでOpenAIやそのChatGPTを凌駕する「AI分野のパートナー」が発表されることが、消費者の買い替え需要を喚起すると述べていた。

アップルの株価は、6月に開かれた年次開発者会議『WWDC24』以降に14%上昇し、同期間におけるS&P500の上昇率の2%を大きく上回った。この上昇は、iPhoneのAI関連の大幅なアップグレードに対する投資家の期待が主な理由だった。

時価総額で世界トップの企業であるアップルの時価総額は、9日時点で約3兆3000億ドル(約473兆円)となっている。同社の収益の半分以上はiPhoneからのものだが、8月に発表した第3四半期決算では、iPhoneの売上高が2021年以降の四半期で最悪の水準へと落ち込んだため、iPhone 16には大きな期待が寄せられている。

Apple Intelligenceの主な機能には、生成AIを活用したテキストの作成や、画像や絵文字の生成、音声アシスタントのSiriにおける機能の強化などが挙げられる。

ブルームバーグは、9日のイベントに先立ち、アップルがAIのサポートに特化したシリコンチップと新たなカメラボタンを備えたハイエンドモデルのiPhone 16や、睡眠時の無呼吸検出機能を備えた新型Apple Watchシリーズ、そして2つの新型AirPodヘッドフォンラインを発表するだろうと報じていた。

forbes.com 原文

編集=上田裕資

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