ボーイング製旅客機の主翼やJAXAのロケットの組立などを行う技術系企業テックササキは、目を惹くスタイルのトレーラーハウス「GLOBER」(グローバー)の量産を開始した。航空機と同じようにアルミ材をリベットで結合し機密性を高めるシール加工を施すなど、高度な技術を有する同社スタッフが手作業で作り上げている。空気抵抗を低減するフェアリングは航空機部品を製造する輸送機工業が担当、間接照明、ヒノキの内装、丸みをおびた家具などによる落ち着いた車内のデザインはONDが担当した。ベーストレーラーは、SOREX(ソレックス)ブランドの各種トレーラーの製造で知られる両備ホールディングスが設計製造を行っている。
新型コロナウイルスの蔓延により、テックササキを含む日本の航空産業は打撃を受けた。そこで、蓄積された技術の新たな活用法を模索したところ、グランピング、キャンプ、二拠点生活、ワーケーションといった新しいライフスタイルを反映して「長く使えて高品質なトレーラーがほしい」、「自宅のようにくつろげる空間があれば」といった要望が聞こえてきた。そこで、「今までにない国産トレーラーを私たちで作ろう」と思い立ち、思いを同じくする企業と共同でプロジェクトを立ち上げたというわけだ。
GLOBERには、ベッド、キッチン、クローゼットなどを備えた「キャンピング」と「フリーデザイン」の2種類がある。どちらも全幅2300ミリ、全高2700ミリ、全長6401ミリ。重量は「キャンピング」で1990キログラム。価格は「キャンピング」が1800万円より、「フリーデザインが」が1200万円より。
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