欧州

2024.09.09 08:00

ウクライナ軍が東部の集落ニューヨルク方面で逆襲、一部を奪還 増援奏功

国家親衛隊は昨年、複数の旅団を拡張・強化し、いわゆる「攻撃護衛」部隊に編成し直していた。この部隊には、第12特務旅団アゾフ(通称「アゾフ旅団」)や、ポクロウシクのすぐ南東に投入されるやただちに反撃に乗り出した第15作戦任務旅団(通称「カラダフ旅団」)が含まれる。

国家親衛隊部隊の投入は、ニューヨルクの部分的解放につながった。アゾフ旅団の部隊に増援され、第53機械化旅団はT-72戦車やT-64戦車、BMP歩兵戦闘車で攻撃に出ることができた。

もっとも、戦闘が終わったわけではない。ウクライナのシンクタンク、防衛戦略センター(CDS)は7日の作戦状況評価で「ニューヨルクの北部と東部、ニューヨルクの北方、そしてニューヨルクの北に隣接する(集落)ネリピウカの東部で交戦が続いている」と報告している。

また、第53機械化旅団がニューヨルク中心部に攻め込んでいたころ、ロシア軍はニューヨルクの北3kmほどに位置するトレツク市の東の外れにある集落ピブニチュネに進軍していた。

ウクライナ東部の戦線は現在、ロシア軍の攻撃とウクライナ軍の反撃が入り混じった状態になっている。ロシア側が小さな勝利を重ねて引き続き少しずつ押し込んでいる場所もあれば、ウクライナ側が小さな勝利を収めて土地を保持したり、さらには少しばかり取り戻したりしている場所もある。

ウクライナ側の防戦・後退一色でないというのは、東部で戦うウクライナ軍部隊にとってここ数カ月でもっともよいニュースである。

forbes.com 原文

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