3. 対処能力が高まり、精神的ウェルビーイングにつながる
1人で祈ること、宗教的な活動に参加することは心の安らぎを生み、マインドフルネス(今この瞬間に集中することによってメリットが得られる)な状態をもたらすとされている。スピリチュアリティは、人生の意味や問題への対処能力を高めることにつながり、自尊心も高めるとされている。がん患者を対象に行われた研究では、ウェルビーイングをもたらしているとの結果も示されている。
4. 免疫力が高まり、寿命を延ばすことにつながる
目的意識を持てるようになることが、より健康で長い人生につながる。過去に行われた複数の疫学研究の結果、信仰心やスピリチュアリティが高いことと、死亡率の低さには関連性があることが示されている。前向きな感情と社会的なサポートを得られることが、免疫力を高め、病気へのかかりやすさを低下させるとみられている。例えば、涙腺や唾液腺などの外分泌機能が低下する自己免疫疾患のシェーグレン症候群の患者を対象とした研究では、スピリチュアルな活動は自己抗体の数値や疾患の活動の低下と関連しているとの結果が示されている。
スピリチュアリティはまた、慢性疾患の進行を遅らせることにも関連しているとの研究結果が発表されている。これを引き起こすメカニズムとなっているのは、すべてが結びついた私たちの心理と神経、免疫の経路だ。
(forbes.com 原文)