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2024.09.25 16:00

データセンターの電力消費量を45%削減 エネルギー効率を追求する企業が求める半導体の正体

データセンターの設置や増強の動きが加速するなか、電力の大量消費に対する対策も急務である。
こうした課題に対し、AMDは独自の技術を搭載したハイパフォーマンスのCPUで答えを出す。


サステナブル経営が叫ばれる昨今、日本のデータセンター運営者は、高額な資本支出への対応や総所有コストの削減など極めて厳しい課題に直面している。そんななか、世界的半導体メーカーのアドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)は、サーバー用CPU(中央演算処理装置)の需要拡大により、2024年第2四半期に売上高シェアが過去最高を達成。エグゼクティブ・バイス・プレジデント兼チーフコマーシャルオフィサーのフィル・グイド(写真。以下、フィル)は、「我々の製品は、データセンターをはじめとするAIインフラの課題を解決する技術をもっている」と語る。

データセンターのフットプリントと電力消費量を45%削減

フィルはIBMに30年以上在籍したのち、23年7月にAMDに参画。IBM時代に世界の市場分析などを経験し、日本の経済動向についても熟知している。

「日本は最先端の技術を迅速に取り入れ、多彩なソリューションを展開する先進性がある。だからこそAIの活用で目覚ましい進化を遂げると期待しています。我々AMDはその取り組みを最大限に生かす製品を提供できる。AI時代が加速していく今こそ、日本企業の皆様とパートナーシップを組み、ニーズを最大限に満たすソリューションを提供していきたいと考えています」

企業戦略においてデータアナリティクスやAIの活用ニーズが高まる一方で、これらを実現するには、データセンターのコンピューティングシステムに高いパフォーマンスが必要だ。また同時に省エネも実現しなければならない。この課題に対し、フィルは次のように応える。

「サーバー向けCPUの『AMD EPYC™️プロセッサ』シリーズや、AIのワークロード処理に最適化したGPUアクセラレータ『AMD Instinct アクセラレータ』シリーズを利用することで、高パフォーマンスと省電力の両方を実現し、AI時代におけるコスト効率の最適化を実現します。例えば、他社製のデータセンター向けCPUを搭載したハードウェアから、第4世代のAMD EPYC™️ プロセッサを搭載したハードウェアに置き換えるだけで、性能を維持したまま、フットプリントと電力消費量をそれぞれ最大45%削減することが可能です」

パフォーマンスと省エネ性能の両立は、同社のCEO リサ・スーが度々口にしてきたことだ。実際、世界最大の半導体受託製造企業であるTSMCではAMD製品を搭載したサーバーを採用したことで40%の台数削減を実現。加えて金融専門誌などから世界最高のデジタルバンクと呼ばれるシンガポールのDBS銀行も、データセンターの消費電力を50%、運営コストを92%削減した。これは企業にとって大きなメリットといえる。

「我々にとって持続可能な社会の実現は最優先課題であり、当社のプロダクトを利用する顧客がエネルギー効率の目標を達成するための取り組みに力を入れています。例えば、2025年までに特に負荷が高くなりがちな高性能コンピューティングとAIトレーニング用のサーバーを駆動させるプロセッサのエネルギー効率を現在より30倍向上させることを約束し、目標達成に向け順調に歩みを進めています。また30年までにAMDの企業活動における温室効果ガス排出量を半減させる施策も行っています」

同社の取り組みは勢いを増しており、世界中のスーパーコンピュータの消費電力性能を示すランキング「Green500リスト」(24年5月)において、AMDのEPYC™️を搭載したスーパーコンピュータはトップ20のうち、9台がランクインしている。

「より少ない電力消費でより多くの計算タスクを達成することは、運用コストを削減するだけでなく、CO2排出量の削減に大きな影響を与えます。我々は製品設計と企業責任の目標を通じて、持続可能性と環境への配慮にコミットしていくことを使命とし、野心的な目標に向け最善を尽くしています」

AMD EPYC™️プロセッサによるデーターセンターの実績(競合比較)
AMD EPYCTMを搭載したサーバーと他社製品を搭載したサーバーを利用した際の比較実績。他社製品と同程度のパフォーマンスを維持しながら、サーバー数と電力消費を最大45%削減できることがわかる。

AMD EPYC™️を搭載したサーバーと他社製品を搭載したサーバーを利用した際の比較実績。他社製品と同程度のパフォーマンスを維持しながら、サーバー数と電力消費を最大45%削減できることがわかる。

※AMD EPYC™️ベアメタルサーバー&温室効果ガス排出量TOC推定ツール(バージョン6.80)に基づく分析。AMDプロセッサの価格は2023年1月時点の1KU価格に基づいています。すべての価格はUSDです。TOC期間は3年で、不動産、管理、および電力($0.16/kWh、8kW/ラック、PUE1.7)にかかる推定コストを含みます。ソフトウェアコストやサーバー外のネットワークおよびストレージ電力はこの分析に含まれていません。

技術の追求によりイノベーションを創出

AMDはなぜ、高性能の製品を生み出すことができるのか。それはAI時代が到来する以前から、チップ(半導体集積回路の総称)の設計を再構築するという技術的専門領域への深い探究心にある。

通常、サーバー用のCPUはサーバー専門のチップを開発するが、「AMD EPYC™」のCPUは汎用性のあるチップを組み合わせるチップレット技術を採用。このアイデアは開発期間の短縮とコスト削減を実現し、優れた製品を安く提供することにつながっている。加えて世界的半導体メーカーで唯一、PCからデータセンター、オンプレミス、エッジまで幅広い製品ポートフォリオを有していることも、要因のひとつと言えるだろう。

「我々の技術は、リサ・スーが高性能な製品づくりに徹底的にこだわったことに起因しています。またオープンプラットフォームにより他社のエンジニアの方々が開発しやすい環境を構築している点も、イノベーションの創出に大きく貢献していると自負しています。これまで企業は、プロセッサの機能やエネルギー効率を意識する必要はありませんでしたが、AI時代ではオンプレミスサーバーやPCのプロセッサを見極めなければ、これまで以上にコストが高くなってしまう可能性がある。ぜひ日本の経営陣の皆様には、自社の利益に貢献できる製品を選んでいただきたい」

オープンエコシステムはユーザーのメリットにもつながる。多くの開発者がAI技術の可能性を探ることで、高度化するニーズに対応したソリューションの提供が可能に。これによりAMDの開発コストは圧縮され、ユーザーは最先端のサービスを適正価格で利用できるというわけだ。

フィル・グイド AMD エグゼクティブ・バイス・プレジデント兼チーフコマーシャルオフィサー

フィル・グイド AMD エグゼクティブ・バイス・プレジデント兼チーフコマーシャルオフィサー

最後に日本におけるビジネス展開について尋ねた。

「グローバルで培ってきたフレームワークをもとに、日本のデータセンターのイノベーションと持続可能性の推進に貢献していきたいと考えています。そのためにはまず、SIerやディストリビューターなどとパートナーシップを構築し、ワークロードや展開モデルにかかわらず、お客様が当社の技術を利用できる環境づくりを目指します」

技術革新の最前線に立ち続け、コンピューティングの限界を押し広げてきたAMD。今後どのように日本市場で存在感を高めていくのか、注視していきたい。

日本AMD
https://www.amd.com/ja.html

フィル・グイド◎AMD エグゼクティブ・バイス・プレジデント兼チーフコマーシャルオフィサー。IBMに30年以上勤務した後、2023年にAMDに参画。AMDテクノロジーの価値を提供することで商業およびデータセンターの顧客の目標達成を支援することに重点を置き、AMDの世界的な販売組織をリードしている。

Promoted by 日本AMD | text by Motoki Honma| photographs by Daichi Saito | edited by Aya Ohtou(CRAING)