テイラー・スウィフトが恋人と「破局」したとする怪文書が拡散

テイラー・スウィフトとNFLのスター選手のトラビス・ケルシー

テイラー・スウィフトとNFLのスター選手のトラビス・ケルシーが、破局に向かっているとする内部文書が今週、ネットで拡散された。ケルシーのPRエージェントが作成したとされるこの書類は、二人の破局後の対応について書かれていたが、実際は手の込んだいたずらだったことが判明した。

PR会社のフルスコープPRが作成したとされるこの書類は「テイラー・スウィフトとの破局後における、トラヴィス・ケルシーの広報活動に関する包括的メディアプラン」と題されており、最初に掲示板サイトのレディットに掲載され、他のSNSに広がった。

数ページにわたるPRプランは、ケルシーによる公式声明の青写真で、彼のテイラー・スウィフトとの破局からの影響を管理・軽減し、彼の前向きなイメージを維持するために作成されたと謳われていた。また、メディアの否定的な報道を最小限に抑え、ケルシーのブランドを維持することを目指していた。

書類によると、ケルシーのチームは、破局から3日後の9月28日に公式声明を発表する予定だとされていた。これは、最初のメディアの熱狂が落ち着いたタイミングで、状況を明確にするためとされていた。

この計画には、ケルシーが出す声明の例が含まれており、彼がESPNやヴァニティフェア、ピープルマガジンなどのメディアのインタビューに応じるとされていた。さらに、ケルシーが強調すべきポイントとして、スウィフトに敬意を抱いていることや、2人の破局が両者の合意によるもであることが挙げられていた。

しかし、フルスコープPRは、この書類と一切関わりが無いと述べており、同社の法務部門は、この書類に同社のロゴを違法に使用した上で掲示板に投稿した人物の特定に向けて調査を開始したと発表した。この書類を掲載したレディットのページは既に削除されている。

ケルシーとスウィフトの交際が最初に注目を集めたのは、昨年9月にスウィフトがカンザスシティ・チーフスの試合にケルシーを応援するために現れたときのことだった。ケルシーは自身のポッドキャスト番組で、7月にスウィフトのライブを見た後に、彼女に自分の電話番号を刻印したブレスレットを渡すつもりだったことを明かしていた。

ケルシーの有名人としての地位は昨年、製薬会社のファイザーや調査会社のエクスペリアン、食品メーカーのキャンベルスープなどの企業との広告契約や、彼の兄のジェイソンを中心としたドキュメンタリー映画『Kelce』のリリース、そしてスウィフトとの交際報道のおかげで飛躍的に向上した。

ケルシーが兄のジェイソンとともに配信中のポッドキャスト番組『New Heights』は先日、アマゾン傘下のポッドキャストスタジオのWonderyと3年間契約を結んだ。関係筋は、契約金の額が1億ドル(約143億円)以上だったとヴァラエティの取材に語った。

forbes.com 原文

編集=上田裕資

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