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2024.09.12 17:45

食品ロスと消費者のマッチング フードシェアリングが全国拡大へ

タベスケ公式ホームページより

タベスケ公式ホームページより

廃棄されそうな食品と、それを欲しい消費者とを結ぶ食品ロス解消のためのマッチングを行う、シンプルで画期的なサービスが全国に広まりつつある。

自治体向けの業務支援を行うG-Place(ジープレイス)は、フードシェアリングサービス「タベスケ」を展開している。登録した飲食店や食料品店は、廃棄されそうな食品を「タベスケ」のサイトに安価で出店する。欲しいと思った消費者は、サイト上で予約し、店舗に赴いて購入するという仕組みだ。
消費者のメリット(タベスケ公式ホームページより)

消費者のメリット(タベスケ公式ホームページより)

これは地方自治体が地域内の業者に向けて提供するサービスで、登録する店舗も消費者も利用料は一切かからない。オンラインでのお金のやりとりがないので、店舗にも利用者にもシンプルで安心できる。自治体が行うのは、利用料金の支払い、協力店の申請審査、お知らせ記事の追加のみで、運用にともなう面倒な作業は発生しない。
店舗のメリット(タベスケ公式ホームページ)

店舗のメリット(タベスケ公式ホームページ)

SDGsには、2030年までに捨てられる食料を半分に減らす目標があるが、G-Placeは「健全で持続可能な社会」と「可能なかぎりごみにしない社会」の実現を目指し、タベスケの普及と利用を拡大していくとしている。現在、東京都板橋区、福島県福島市など、20以上の自治体がタベスケを提供中だ。この8月には宮崎県日向市と鹿児島県鹿児島市、9月には青森県弘前市と秋田県湯沢市がサービスを開始した。また2月にはアプリ版もリリースし、利便性を高めている。

プレスリリース

文 = 金井哲夫

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