同連合は、コインランドリー用のコイン式洗濯乾燥機とコイン式ガス乾燥機を使って実験を行った。衣服に10匹のトコジラミを付けて洗濯し、洗濯直後と乾燥直後、1日経過後に動かないものを「致死虫」としてカウントした。
結論から言うと、ガス乾燥機に10分入れるだけでトコジラミは10匹とも動かなくなり、1日経っても動かなかった。つまり、完全に死んだことになる。コイン式洗濯乾燥機で洗濯、すすぎ、脱水まで行った場合は、直後は10匹とも動かなくなったが、1日後には最大で5匹が復活している。
具体的には、ガス乾燥機で10分以上とコイン式洗濯乾燥機で乾燥を行った場合の1日後の致死率は100パーセント。洗濯乾燥機の脱水までの工程では36.7パーセント、水洗い6分間のみでは13.3パーセント、脱水10分間のみでは3.3パーセントだった。
コインランドリーのガス乾燥機は中心部で最大摂氏100度までになるため、10分以上入れるだけでトコジラミは完全に死滅する。コイン式の洗濯乾燥機でも10分以上の乾燥で同じ結果が得られた。家庭用の乾燥機ではそうはいかない。日本コインランドリー連合会は、コイン式洗濯乾燥機では、乾燥までしっかり行うよう勧めている。
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