2024.09.08 11:00

【試乗記】アキュラ・インテグラ タイプS北米仕様「シビック タイプRとはここが違う」

アキュラ・インテグラ タイプS(Acura)

アキュラ(ホンダが海外で展開する高級車ブランド)から2024年モデルとして新たに登場した「インテグラ タイプS」は、4ドアセダンに偽装した見かけとは裏腹の、楽しさに満ちたリトルロケットだ。パワフルな4気筒ターボエンジンは6気筒かと思うほどで、6速マニュアルトランスミッションは「マツダ MX-5」(日本名:「マツダ ロードスター」)に迫るほどバターのようになめらかだ。2022年、北米市場では約20年ぶりに復活した「インテグラ」の標準モデルに、1年遅れて加わった高性能バージョンがこのタイプSである。

インテグラ タイプSの価格は、その内部の多くを共有するホンダの「シビック タイプR」よりも7000ドル(約100万円)ほど高い。だから、どちらにするか決める前に、両車を比べてよく確かめてみるべきだ。インテグラ タイプSのメーカー希望小売価格は5万2600ドル(約765万円)から。用意されている主なオプションは、プレミアムペイント(シルバー以外の全色)が600ドル(約8万7000円)、カーボンファイバー製テールゲートスポイラーが969ドル(約14万円)、プレミアムカーペットフロアマットが245ドル(約3万6000円)となっている。

アキュラ・インテグラ タイプS(Acura)

アキュラ・インテグラ タイプS(Acura)

ルックス

このクルマのフレームレスな「ダイヤモンド・ペンタゴン・グリル」はハンサムでアグレッシブな顔立ちを構成し、独自のスポーティなリフトバックのデザインは小型セダンに求められる流麗で活発な雰囲気を醸し出す。タイプSは、夏用タイヤが装着された19インチホイール、大型のブレンボ製ブレーキ、3本のテールパイプがセンターに並ぶユニークなエキゾーストシステムを装備する。

アキュラ・インテグラ タイプS(Acura)

アキュラ・インテグラ タイプS(Acura)

このクルマを借りていた時、毎日自宅や店舗から出てクルマを目にするのが私は好きだった。駐車場でもすぐに見つかった。乗り込む度にすてきな服を着ているような気分になった。ルックスはとても良い。

エンジン

エンジンは1種類のみ。排気量2.0リッターの直列4気筒ターボが最高出力320hp(約324ps)と最大トルク310lb-ft(約420Nm)を発生し、6速マニュアルトランスミッションを介して前輪を駆動する。リミテッドスリップディファレンシャル(LSD)も標準装備だ。米国環境保護庁(EPA)準拠の燃費は、市街地21mpg(約8.9km/L)、高速道路24mpg(約10.2m/L)となっている。

アキュラ・インテグラ タイプS(Acura)

アキュラ・インテグラ タイプS(Acura)

次ページ > インテリアは「これぞアキュラのクルマ」

翻訳=日下部博一

タグ:

ForbesBrandVoice

人気記事