2024.09.08 11:00

【試乗記】アキュラ・インテグラ タイプS北米仕様「シビック タイプRとはここが違う」

アキュラ・インテグラ タイプS(Acura)

インテリア

座っても運転しても快適で、視界も良い。魅力的なパフォーレーテッド(小さな無数の穴が開けられた)人工スウェードで覆われたスポーツシートはしっかりと身体をサポートし、「タイプS」の文字が型押しされたヘッドレストと、それとマッチしたタイプS専用のシフトノブも私は気に入った。シフトチェンジは特に魅力的だ。後部座席には2人用のバケットシートに加えて小さなセンターアームレストが装備されている。
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アキュラ・インテグラ タイプS(Acura)

アキュラ・インテグラ タイプS(Acura)

後部座席は狭いが、ハッチゲートを開けると容量約680リットルの荷室が備わる。後部座席を倒すと、フルサイズの自転車を横にして積むことができた。見た目も使い勝手もコンパクトでスマート、高級感があって洒落ている。これぞアキュラのクルマだ。

ハイテク装備

5.3インチのヘッドアップディスプレイと9.0インチのインフォテインメント用タッチスクリーンが標準装備。スマートフォン用のワイヤレス充電パッドも備わる。USBポートも2つ用意されている。このクルマ専用に設計された530Wの「ELS Studio 3D」プレミアムオーディオシステムは、16個のスピーカーがクルマに相応しいサウンドを響かせる。このシステムは私の携帯電話とすぐに接続できた。空調システムは適切な温度の風を車内に吹き出した。

アキュラ・インテグラ タイプS(Acura)

アキュラ・インテグラ タイプS(Acura)

走り

シフトはすばらしくバターのようになめらかだ。マニュアルでギアチェンジするのが好きな人なら、このクルマと仲良くなれるだろう。交通量の少ない見通しのよい道路で、完全に停止した状態から激しく攻めた際には、スイートスポットを見つけるまで少し時間がかかった。市街地では急加速すると前輪が不機嫌な音を発するのを何度か感じた。毎回ではないのだが、発進加速で本気で踏み込むことをためらわせるには十分だった。交通の流れに乗るのも、さらにその先を行くのも、まったく問題なかった。ブレーキを強く踏むと、思ったより2倍くらい急速に停止した。

アキュラ・インテグラ タイプS(Acura)

アキュラ・インテグラ タイプS(Acura)

安全性

安全装備については、歩行者検知機能付き自動緊急ブレーキ、車線維持支援システム、アダプティブクルーズコントロールなど、過剰なほどの運転支援機能が標準で装備されている。インテグラの衝突安全テストの結果について詳しく知りたいなら、米国運輸省道路交通安全局(NHTSA)や米国道路安全保険協会(IIHS)のウェブサイトをご覧いただきたい。

保証と無料整備

アキュラはほとんどの競合他社よりも長いパワートレイン保証を提供している。保証期間は新車登録時から4年間または5万マイル、パワートレイン保証は6年間または7万マイルまで有効だ。2年間または2万4000マイルまでの定期整備は無料で受けられる。
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翻訳=日下部博一

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