宇宙

2024.09.04 15:00

NASA、宇宙船「スターライナー」からの奇妙な音の謎を解明


ISSに留まることになったスニ・ウィリアムズ(左)とブッチ・ウィルモア

ISSに留まることになったスニ・ウィリアムズ(左)とブッチ・ウィルモア(右)

宇宙飛行士たちは宇宙に長期滞在することになるが、スターライナーは無人で帰還する。NASAは米国時間9月6日のドッキング解除を目指している。すべて順調に進めば、スターライナーは米国時間9月7日にニューメキシコ州に着陸する予定だ。NASAは8月24日の声明で、「この無人の帰還により、NASAとボーイングは、今後の飛行中にスターライナーの試験データを収集し続けると同時に、乗組員にとって必要以上のリスクを受け入れることを避けることができる」と述べた

スターライナーのスピーカーから聞こえる奇妙な音は、宇宙船の多くの技術的な問題のおかげで特別な注目を集めた。SFファンはこのノイズが、1997年のジョディ・フォスター主演映画『コンタクト』で使われた宇宙人とのコンタクト時の音に似ていると感じた。ラジオ・テレビ司会者のエウェン・キャメロンは、この音をソーシャルメディアで比較投稿した1人だ。


奇妙な音はスターライナーにとって重要な問題ではないが、宇宙船の将来は不透明だ。そしてスターライナーの宇宙飛行士を救うかたちでスペースXが登場したことは、ボーイングにとっては良いことではない。少なくともNASAは、この音の問題は残存する課題がない状態で解決されたと確信している。この後は、スターライナーが無事に地球に帰還し、スムーズかつ安全な着陸を果たせるかに注目が集まるだろう。

forbes.com 原文

翻訳=酒匂寛

タグ:

ForbesBrandVoice

人気記事