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2024.09.04 12:00

米「夏のベストセラー5冊」にビル・ゲイツ推薦の小説やスティーヴン・キングの短編集

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米調査会社Circana(サーカナ)のデータによると、この夏に米国で最も売れた5つの書籍は、3つの新作小説と、全米を横断するロードトリップガイド、そして大ヒット中の児童書シリーズの最新作だった。

1位は、ビル・ゲイツが「2024年夏に読むべき本」に挙げたベテラン作家、クリスティン・ハナの新作小説『The Women』で、5月5日から8月17日までの間に約42万5000部のプリント版書籍の売上を記録した。

2位は、スリラー作家のフリーダ・マクファデンが手掛ける『The Housemaid』シリーズの最新作、『The Housemaid is Watching』で、6月11日の発売にもかかわらず、同期間に約38万9000部の売上を記録した。

3位は、ナショナルジオグラフィックが毎年発行する、全米50州の道路を網羅した地図の最新版『2025 Road Atlas』で、同期間に約32万8000部を記録し、ノンフィクション書籍のトップになった。

4位は、デイブ・ピルキーが手掛ける人気の児童向けグラフィックノベルシリーズの第12巻『Dog Man: The Scarlet Shedder』で、同期間に約30万3700部を売り上げた。また、現代ホラーの巨匠のスティーヴン・キングの短編集『You Like It Darker』は、約28万部を記録し、この夏のベストセラー書籍の5位に入った。

ニューヨークタイムズのベストセラー作家であるクリスティン・ハナの小説『The Women』は、ベトナム戦争の前線で兵士の看護にあたった女性看護師を主人公とした作品で、2024年に発売された中で最も売れた本になり、6月8日までのデータで書籍版の売上が約83万部に達していた。

現在63歳のハナは、これまで20冊以上の小説を世に送り出しており、代表作の『ナイチンゲール』は日本語を含む43カ国語に翻訳されたほか、女性同士の友情を描いた小説『Firefly Lane』は、ネットフリックスで『ファイアフライ通り』としてドラマ化された。

また、『ナイチンゲール』は、女優のダコタ・ファニングとエル・ファニング姉妹を起用した映画の製作が進んでおり、年内もしくは2025年初頭の公開が予定されている。

forbes.com 原文

編集=上田裕資

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