9月10日にiPad miniが発表される可能性が高いとする報道は増えている。ブルームバーグのマーク・ガーマンは最近、X(旧ツイッター)で在庫が少なくなっていると投稿した。これは後継機種の登場が間近であることを示す重要な指標である。ガーマンは次のように述べている。「多くのアップルストアで、iPad miniの在庫が少なくなっており、アップル内部では『制限』がかかっているらしい。これは新モデルが登場する可能性がある兆候『かも』しれない。2021年以来アップデートされておらず、AI(人工知能)対応にアップデートされても驚かない」
これはかなり説得力のある情報で、今年中にiPadの4バージョンすべてがアップデートされるという彼の主張を裏づけている。iPad ProとiPad Airが2024年5月に新モデルを発表したことを考えると、残るのはiPadとiPad miniだ。
他のメディアはさらに踏み込んで、「9月10日にアップルのイベントで、そのアップグレードが怒濤の製品発表の一部として登場する可能性がある」と述べている。
では、9月10日の発表が有力なのだろうか?
私はそうは考えていない。アップルは最も重要な製品であるiPhoneに可能な限り注目が集まるようにしたいと考えている。すでに2つ(あるいは3つ)の新しいApple Watchモデルが基調講演で発表されるという期待が高まっており、新しいAirPodsも発表される可能性がある。
通常の年であれば、iPhoneの発表だけで十分だろう。しかし、今年は通常の年ではない。マーク・ガーマンが述べているように、「基調講演の最大の要素は、おそらくApple Intelligenceの説明だろう。これはすべての新しいiPhoneで利用可能になるAI機能のセットだ」という状況だからだ。
正直なところ、そこにiPad miniを発表する余地はない。特にiPad miniが登場する際には、第11世代のiPadもいっしょに発表される可能性が高いからだ。
次世代iPad miniについては私は2つの可能性があると考えている。1つは、アップルが今年10月か11月に2回目の特別イベントを開催し、iPad miniとiPadをM4 Proチップを搭載したMacBook Proなどの新しいMac製品といっしょに発表する可能性である。もう1つは、iPadとMacをプレスリリースのみで発表する可能性で、おそらく10月か11月の同じ週に発表されるだろう。いずれにせよ、9月のiPad miniの発表はないと考えている。
(forbes.com 原文)