それによると、文系のトップとなったのが「伊藤忠商事」(431pt)で、2位の「三菱商事」(311pt)の2社が3位(サントリーホールディングス)以下を引き離している。昨年に続き総合商社の人気は変わらず、伊藤忠商事では、女性活躍支援策やキャリア制度など、成長を実感できる基盤を整えている点が特徴で、学生からの支持もあるようだ。3位のサントリーホールディングスや7位の味の素といった食品メーカーが大きくランクアップしており、仕事のやりがいとともに安定性や働きやすさを重視する学生にマッチしたと考えられる。
理系のトップは昨年同様「ソニーグループ」(205pt)となった、2位以下を大きく引き離しており、エンターテインメントからテクノロジー&サービスまで幅広い事業展開をしている点と、新規事業特化型の少人数制インターンシップなどを行っているところが、学生に人気のようだ。2位の「野村総合研究所」(144pt)は昨年の5位からランクアップ。インターンシップではDX人材確保に向けたAI・DXエンジニアリングの最前線が学べるプログラムを開設しており、学生と真摯に向き合っている点が評価されているとしている。
いつ頃までに就職活動を終えたいかの質問に、文系は2025年4月~6月、理系は2025年1月~3月がもっとも多かった。企業側も有力な人材の確保に向けてインターンシップで学生との接点を持ちつつ、学生への情報発信や選考活動に向けて様々な努力が必要だろう。
意外と上位20位にソフトバンクや楽天、ユニクロといったトップが有名な企業は入らなかった。人気のある企業が自分に合った企業とは限らないので、気になる企業へ積極的にアプローチして、仕事のやりがいのある企業に就職することを目指してほしい。
出典:ワークス・ジャパン「[速報] 26卒学生が選ぶ就職人気企業ランキング中間発表」より