欧州

2024.09.02 16:00

ウクライナはポクロウシクを救えるか 主塹壕線わずか1本、頼みの綱の精鋭旅団は疲弊

しかし、その逆襲はどの部隊が行うのだろうか。ウクライナ側はポクロウシク正面を防御する兵員にもこと欠いているのだから、攻撃する兵員が足りていないのは言うまでもないだろう。付言すれば、攻撃を成功させるには、攻撃側は防御側よりも多くの兵力が必要になるというのは軍事戦略の常識である。

ポクロウシク正面のロシア側の兵力規模は不明だが、ウクライナのボロディミル・ゼレンスキー大統領が、ロシア軍はポクロウシク攻防戦で兵員を最大6万人失うことになるだろうと楽観的な予測をしているのは注目に値する。

その文字どおりの大軍に立ち向かっているウクライナ軍の兵力は、知られるかぎり、たった5個の旅団と2個の連隊、そして数個の独立大隊から成る、せいぜい1万2000人規模だ。

forbes.com 原文

翻訳・編集=江戸伸禎

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