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2024.09.02 17:00

量子時代にも通用する高セキュリティの「特別製Galaxy」販売、韓国

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わずか3週間前、米国商務省の国立標準技術研究所(NIST)は「量子コンピュータからのサイバー攻撃に耐えられる」暗号化の初期標準を最終決定した。NISTは、世界中の研究者が量子コンピュータの開発にしのぎを削っているという。量子コンピュータは、従来とは異なる動作原理で、現在インターネットのセキュリティとプライバシーを支えている暗号を破ってしまう可能性を秘めているからだ。
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超安全なメッセージングアプリ「Signal」によれば、量子コンピュータ時代を見据えたポスト量子暗号化(PQC)への移行が進められているという。現在の量子コンピュータはSignalで使用されている公開鍵暗号を破るほどの性能ではないが、将来的にさらに強力な量子コンピュータが開発された場合、暗号化されたメッセージが解読されるリスクがあるという。またアップルは今年初め、 iMessageに独自のPQCを採用することを発表している。

では、真に「量子安全」なスマートフォンがいま必要かというと、そうではない。量子コンピュータが現在の暗号を破る時代を迎える前に、あなたのスマートフォンは寿命を迎えるだろうし、作成するデータは、利用しているサービスやストレージによって保護される。通常のスマートフォンのセキュリティ対策を守っていれば、大多数の脅威からは十分に守られるだろう。しかし「量子」という響きは魅力的に聞こえるため、これは「次の大きなこと」として市場初のイノベーションを提供する。もしも初期採用者になりたいのであれば、地理的な制約を考慮する必要がある。このデバイスは、少数の幸運な人々だけに提供されるからだ。

今後数カ月の間に、量子後暗号化 (PQC) そのものについて、ソリューションやサービスの評価基準としてさらに多くの話題が出てくることが予想される。サムスンは、これらの基礎的なテーマに触れながらデバイスの観点から時代を先取りしており、この技術がやがて他のデバイスや、現在はただ見守るしかない何百万ものユーザーにも拡大されることは確実だろう。
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forbes.com 原文

翻訳=酒匂寛

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