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2024.08.31 09:00

クイックコマースの印ユニコーンZeptoがさらに資金調達 評価額7250億円に

Getty Images

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インドのムンバイを拠点とするクイックコマース企業Zepto(ゼプト)は8月29日、新たに3億6000万ドル(約530億円)を調達し、評価額を50億ドル(約7250億円)に引き上げたと発表した。同社の評価額は、わずか3カ月間で39%も上昇した。

この調達ラウンドは、米国のゼネラル・カタリストが主導し、ベトナムのドラゴン・ファンドとサンフランシスコのEpiq Capital(エピック・キャピタル)が新規の投資家として参加した。さらに、StepStone(ステップストーン)やLightspeed(ライトスピード)、DST、Contrary(コントラリー)などの既存の投資家も追加出資を行った。

ゼネラル・カタリストは、6月にインドのベンチャーキャピタルのVenture Highway(ベンチャー・ハイウェイ)と合併したが、今回のゼプトへの投資は、両社の合併後の最初の投資の1つになったという。

ゼプトは、直近の6月の調達ラウンドで6億6500万ドルをAvenir(アヴェニール)やLightspeed(ライトスピード)、Avra(アヴラ)から調達していた。同社の評価額を36億ドルとしたこの調達には、Glade Brook Capital Partners(グレイド・ブルック・キャピタル・パートナーズ)やNexus(ネクサス)などの既存投資家も参加した。

2021年に当時19歳だったアディット・パリチャとカイヴァリヤ・ヴォーラの2人が立ち上げたゼプトは、食料品から玩具まであらゆる商品を迅速にデリバリーするサービスとして、インド最大のクイックコマース企業の1社に成長した。2人は、スタンフォード大学への進学をとりやめた後、スタートアップアクセラレーターのYコンビネータに参加し、同社を立ち上げた。

ゼプトは、広範なフルフィルメントのネットワークを用いて、1万点以上の商品を10分以内に顧客に届けることが可能だ。同社は、「ダークストア」と呼ばれる倉庫の数を2025年3月までに700に倍増させる計画だ。

ゼプトは今年5月、2025年3月までの会計年度の流通取引総額(GMV)が、10億ドル(約1597億円)を突破する見通しで、各店舗の75%がすでに利益を上げていると発表した。また、各店舗が黒字化するまでの期間は、以前は23カ月だったが、現在は6カ月まで短縮されたと述べていた。

2022年に共同創業者のヴォーラとともにフォーブスの「30 Under 30 Asia」に選ばれたパリチャは、「当社は、現在の勢いが続けば比較的早期に上場する準備を整えるだろう」と述べていた。

forbes.com 原文

編集=上田裕資

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