このランキングは、エール大学環境法・政策センターとコロンビア大学地球研究所の国際地球科学情報ネットワークセンター、世界経済フォーラムが二酸化炭素(CO2)とメタンガス、温室効果ガスの排出量削減やカーボンネガティブに向けての対策、関連政策の実施状況など11のカテゴリーにわけた40の指標に関する180カ国の取り組みを評価する「Environmental Performance Index(環境パフォーマンス指数、EPI)」に基づいたもの。トップ10は、以下の通りだ。
1. エストニア
2. ルクセンブルク
3. ドイツ
4. フィンランド
5. 英国
6. スウェーデン
7. ノルウェー
8. オーストリア
9. スイス
10. デンマーク
このうちドイツを除く9カ国は、2020年以降一貫して、上位10カ国に入っている。また、ランキングは12~20位もすべて欧州の国となっている。
評価基準
EPIを割り出すための評価項目のうち、大気環境との関わりが深いものには、次のようなものがある。温室効果ガスの排出状況
CO2排出量が最も多いのは、産業・エネルギー部門が大規模な中国だ。その量は、およそ126億6700万トンにのぼっている。2位はエネルギー消費量が多く、自動車への依存度が高い米国(48億5400万トン)だった。3位のインド(26億9300万トン)は、急激な経済成長と人口増加が環境にかける負担の大きさを表している。また、エネルギー生産や農業、廃棄物管理などから排出される温室効果ガスであるメタンガスの排出量も、同じ3カ国が同じ順位となっている。