実現に近づいている国も、森林率97%以上のスリナムなど、ごくわずかにとどまっている。
森林・熱帯雨林の保護
広大な森林を有する国のトップは、南米のスリナムとガイアナだ。それぞれの森林率は97.4%、93.6%となっている。また、青い海に囲まれた緑豊かな景観の保護に力を入れるミクロネシア連邦の森林率は、約92%だ。欧州では、北方林が広がるフィンランドが73.7%となっており、都会暮らしの人々に静かな癒しの場を提供している。また、森林率68.7%のスウェーデンは、自然愛好家たちが最も訪れたい国の1つとなっている。一方、英国と米国の森林率は13.2%、33.9%となっており、都市化が自然に及ぼす影響の程度は、国によって大差があることを示している。
国内に熱帯雨林があるのは、わずか53カ国だ。世界最大のアマゾンの熱帯雨林は、コロンビア、エクアドル、ペルー、ボリビア、ブラジル、ベネズエラにまたがっている。また、2番目に大きな熱帯雨林は、コンゴにある。森林減少率が低く、半分以上が原生林だ。
インドネシアには、ボルネオ島の低地熱帯雨林やカヤン・ムンタラン国立公園など、6つの熱帯雨林地域がある。だが、経済発展と工業化が進む同国では、エネルギー需要の増加と森林伐採の問題を背景に、CO2の排出量が6億9224万トン、メタンガスの排出量は世界で6番目に多い33万3995キロトンにのぼっている。
(forbes.com 原文)