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2024.08.30 09:30

米ウェイモが「ロボタクシー」の増産開始、第2工場を新規開設で

Getty Images

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米グーグルの親会社アルファベット傘下の自動運転車部門ウェイモは、自動車エンジニアリング会社Magna(マグナ)との提携で、アリゾナ州に第2の組立工場を開設することがフォーブスの取材で明るみに出た。この新工場では、同社の急速な拡大の一環として、数千台の電動ジャガーSUVに自動運転のための装備が追加される。
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ウェイモは、フォーブスに対しこの新工場がアリゾナ州メサに位置し、ウェイモとの契約の下でマグナが運営し、ジャガーのI-Pace SUVにカメラやLiDAR、レーダー、その他のセンサー、コンピュータハードウェア、車内モニターを装備することを確認した。現状ですべてのウェイモの車両は、マグナが2019年以来デトロイトで運営している小さな工場で最終組立を行っている。

アリゾナでの拡大は、ウェイモが先週、週あたり10万回にのぼる有料の自動運転タクシーサービスを提供していると発表したことに続くものだ。この数は、同社がすでに運行中の都市でのサービスを拡大し、今年後半にテキサス州オースティンでのサービスを始動することで、さらに倍増する可能性が高い。

ウェイモは、過去10年間の間に多くの競合との競争に直面したが、これらの企業はいずれも複数の都市で商業サービスを拡大することに失敗した。ウェイモの収益は急速に増加していると見られるが、同社はいつ黒字化を果たすかについての見通しを明かしていない。
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自動運転分野では昨年、サンフランシスコでゼネラルモーターズ傘下のクルーズが運営するロボタクシーが女性を約6メートル引きずった事故や、2018年にウーバーの自動運転テスト車両がフェニックスで歩行者を死亡させた事故などが発生したが、ウェイモはこれまで大きな事故を起こしていない。

ウェイモのロボタクシーは、ウーバーのアプリを通じて予約可能になっている。ウーバーは先週、クルーズのサービスも、商業運転の再開後に同社のアプリで利用可能になると発表した。

50億ドルの追加投資

メサでの新工場の立ち上げは、アルファベットが先月、ウェイモに追加で50億ドル(約7230億円)を投資すると発表した後に発表された。この資金は、「ウェイモが世界で最も先進的な自動運転会社を構築し続けることを可能にする」と、アルファベットのCFOで間もなく退任予定のルース・ポラットは第2四半期の業績発表の場で述べていた。

フェニックスでは先週、大量のI-Paceが町に運び込まれ、ウェイモの拠点近くの倉庫で保管されているのが目撃された。これらの車両にはウェイモの特徴的なセンサー類が装備されていなかったが、取り付け用の穴が車体のパネルに開けられていた。

「新工場には、約2万1000平方メートルの建物が選定され、設備の設置が進行中だ。この拡張により、新たに数百人の雇用が創出される」と、マグナ広報担当者のデイブ・ニーミエックは述べている。ウェイモとマグナはともに、メサでのプロジェクトにどれだけの投資が行われているかについては明言を避けた。

ウェイモの自動運転車両には、初期の段階でクライスラー・パシフィカのミニバンが使用されていたが、現在は、I-Paceが主なモデルとなっている。また、同社は先日、中国のZEEKRと共同開発した新型ロボタクシーを正式発表した。ウェイモ広報担当者のクリス・ボネリは、将来的にZEEKRの車両もメサの工場で組立が行われるかどうかについてコメントを避けた。

forbes.com 原文

編集=上田裕資

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