行動を呼びかける
すべてのスピーチが行動を喚起するようなものであるべきという訳ではないが、公の場での発言はすべて、団結や、使命達成のために協力することを求めているのだとして聴衆に理解される必要がある。もしあなたがスピーチを通して誰かに行動を呼びかけたいのであれば、政治家から学んでみるのも良いだろう。つまり、彼らがやっているように、聴衆の支持を求めるのだ。同時に、組織を構成する個人やチームを支援するために、あなたが行動することも話の内容に盛り込もう。聴衆を高揚させる
「知ること」「認めること」「演説すること」「挑戦すること」はスピーチ作りの基本に過ぎない。各スピーカーは、自分が何者で、何を成し遂げたいのかを明らかにするメッセージを作らなければならない。あなたが聴衆を信じるからこそ、聴衆もあなたを信じるのだ。本稿でまだ強調していないことの1つが、「伝える」ということの重要性だ。そこで、伝説の映画監督ジョン・フォードの有名な言葉を引用しよう。
「あなたの舌が心のメッセージを運べるのであれば、あなたは上手に話すことができる」
要するに、リラックスしろということだ。人に伝えたい良いメッセージがあるなら、率直にそれを伝えるべきだ。自分の気持ちを言葉で伝えよう。そうすることで、聞き手はあなたとあなたのリーダーシップを信頼するようになる。
よく、リーダーの仕事は部下の士気を高め、彼らがベストを尽くせるようにすることだと言われる。そうであるならば、それが練りに練ったものであれ、即席のものであれ、良いスピーチとは、彼らを高揚させるプロセスを始める良いきっかけとなるものであろう。
(forbes.com原文)