このブログの投稿は、マスクとテスラを環境保護コミュニティの立役者に押し上げて、2010年の新規株式公開(IPO)前の資金調達を助け、スタンフォード大学のビジネススクールの研究テーマになるほどだった。
「完全自動運転」に関する投稿も削除
テスラは、これらの古いブログの投稿を削除する前に、2016年10月の「現在生産されているすべてのテスラ車は、完全自動運転のハードウェアを搭載している」という内容の記事を削除していた。同社は、マスクとともに「自動運転テクノロジーに関して顧客を誤解させた」と主張する集団訴訟に直面している。マスクは、テスラがこの分野のリーダーだと主張しているが、テスラのエンジニアはオートパイロット機能やFSD(フルセルフドライビング)と呼ばれる機能が、実際は、「ドライバーのアシスタント的な技術」だと繰り返し述べている。
また、カリフォルニア州の規制当局も、オートパイロットとFSDに関するテスラの主張が「虚偽の広告にあたる」と訴えている。さらに、米国運輸省道路交通安全局(NHTSA)は今年初めにオートパイロット機能が関与した13件の死亡事故を特定し、このシステムを「オートパイロット」と呼ぶことで、ドライバーがシステムの能力を過信してしまう可能性があると指摘していた。
マスクとテスラは、フォーブスのコメントの要請に応じなかった。
(forbes.com 原文)