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2024.09.04 17:45

不動産屋の印象、なぜか根強いネガティブなイメージ

Getty image

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不動産業とは地道な作業の積み重ねで、誠実に向き合わなければ成り立たない仕事なのだが、悲しいことに、バブルの時代の地上げ屋の影響かダークな印象がつきまとう。実際、ネガティブなイメージが強いことが調査でわかった。

空き室マッチングサイト「ウチカツ」の運営を行う不動産ベンチャー、ドリームプランニングは、不動産分野に興味を持つ20代から70代以上の500人を対象にアンケート調査を実施した。するとなんと、不動産屋に良いイメージがあるかとの問いに、悪いイメージを持つと答えた人が5割を超えた。良いイメージを持つ人は3割弱だった。「お世話になった不動産屋はあまり良くなかった。女性相手だからと舐めているように感じた」など、悪いイメージを持つ人のコメントには、不動産取引で実際に嫌な思いをした経験が見られる。

具体的にどのようなイメージかを尋ねると、1位は「胡散臭い」で3割強(複数回答)だった。しかし、2位は「豊富な知識」とポジティブな印象も強い。もっとも3位は「ブラック企業」、4位は「金に汚く強欲」とまたネガティブな印象が続く。「信頼できる」は7位で1割弱だった。

すべての人が想像上のイメージで答えているのではなく、多くの人が実体験からそう感じているのだとしたら不動産はダークな業界だと言われても仕方がない。だが、どんな業界でも不誠実な業者は一定程度ある。不動産業者に良いイメージがあるかという最初の質問で、どちらとも言えないと答えた人のなかには、「担当者によるのはどの会社でも同じ」、「誠実な人も胡散臭い人もいると」の意見もあった。

不誠実な担当者を放任している会社はどうなのかと思うが、ひとつ参考になる意見があった。不動産屋に勤務していた人から聞いた話として、「1軒目は普通のところ、2軒目はよくないところ、3軒目はちょっとましなところ、この3軒目あたりとでみんな契約しようとするから、4軒目以降のめっちゃいい物件を探した方がいい」というものだ。つまり、簡単に決めずに粘っていい物件を引き出せということ。

要は、いい取引ができればいいわけで、そのために、利用者側も受け身ではなく頑張ることも重要というわけだ。また、外装工事など大きな費用がかかる案件で相見積もりを取るように、信頼できる業者に出会えるまで、何社も回ることも大切だろう。そうした利用者の態度が、不誠実な不動産業界の改善にもつながるはずだ。

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文 = 金井哲夫

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