原始太陽系星雲
水は、昔からプシケに含有されていたのか、あるいは他の小惑星との衝突によって運ばれてきたのかどうかについては、謎のままだ。論文の共同執筆者で、米サウスウェスト研究所(SwRI)のアニシア・アレドンドは「小惑星は、惑星形成過程の残余物なので、その組成は原始太陽系星雲の中のどこで形成されたかによって変わる」と指摘する。もしプシケが初めから水を含んでいたとすれば、原始惑星の核の残骸である可能性は低いと、アレドンドは説明した。NASAによると、原始太陽系星雲はガスと塵の渦巻く雲で、これが自己重力で収縮して太陽が形成された。
小惑星探査機サイキ
NASAが2023年10月13日に打ち上げた探査機サイキは、35億kmにおよぶ旅を経て、2029年8月にプシケに到着する見通しだ。その後、少なくとも21か月間にわたり、軌道を周回して表面をマッピングし、小惑星の特性を調査する予定。プシケは、非常に明るくて高密度なので、金属質であると考えられる。直径は約225kmで、小惑星帯で最も質量が大きい天体の1つでもある。地球から約3億7000万kmの距離にある。
(forbes.com 原文)