もう一つは、分析時間の問題だ。アプリがスイングを分析し、成績表とレーティングを作成し、練習計画を考案するまでに、たっぷり1分か2分はかかる。もしかしたら私の忍耐力が足りないのかもしれないが、アプリの動作は筆者が期待していたよりも遅かった。
とはいえこのアプリで、自分のスイングを客観的に見られるようになる。両肩、肘、腰、膝、足首といった主要な身体部位の上に丸が表示されるほか、バックスイングとダウンスイングの軌跡を示す線も表示される。その後、そうしたデータポイントにもとづいて、アプリがスイングを分析する。
さらに、それぞれのユーザーに「パーソナライズ」された、鋭いヒントをもらえる指導ビデオが提示される(プロのゴルフコーチ、マーク・ブラックバーンによるビデオ指導であり、450本あるビデオライブラリーから提示される)。公式サイトによれば、近い将来、ライブラリーが大幅に拡大し、冒頭で紹介したローズをはじめとする多くのプロによるビデオ指導が拡充されるという(ユーザーが見るこれらのビデオは、スイングの修正に向けた成績表と練習計画に組みこまれている)。
筆者の体験から言えば、このアプリは得るものが非常に大きかった。アプリのフィードバックは、筆者のスイングにある多数の欠点を正確に特定してくれたと思う。そして、飛距離が短くなった最大の理由は腰の回転かもしれない、という疑念を裏づけてくれた。そんなわけで、アプリの練習計画にしたがってトレーニングしようと心に誓った。
マスタード・ゴルフのアプリは、ごく限られた機能なら無料で試せるが、1カ月あたり24.99ドル(日本での価格:3500円)、または1年あたり149.99ドル(同:2万2000円)でサブスクリプションも購入できる。
(forbes.com 原文)