テクノロジー

2024.09.03 16:45

床下に収納ロボ、屋根にドローンポートを備えた住宅が開発へ

プレスリリースより

荷物の収納や宅配荷物の受け取りをロボットで自動化する住宅用デバイスの開発が始まった。

住宅の設備工事やリフォームなどを行う0(ゼロ)は、将来の住宅デバイス普及のための技術開発やガイドラインの策定を行う住宅デバイス共創機構の立ち上げを目指す準備室を開設し、参加企業の募集を行っているが、このたび3つの住宅デバイスの開発に着手した。ひとつは床下の空間を有効活用する「床下ロボット収納」。床下に収納した荷物を指定すると、搬送ロボットがそれをエレベーターまで運び、エレベーターが部屋まで届けてくれるというものだ。

次に、外部から届いた荷物を受け取る「自動配送ロボットポート」。宅配やフードデリバリーがロボット化されたときに、自動的に荷物を受け取り部屋に運ぶための設備だ。配送がロボット化されるまでは、配達員に対応する「複数個受け取り可能な宅配ボックス」として機能する。もうひとつは、ドローンで配送された荷物を屋根で受け取りエレベーターで部屋に届ける「ドローンポート」だ。

このシステムにはまずエレベーターが必要となる。また床下収納には建物の下の地面をコンクリートで覆うベタ基礎と、通常よりも20ミリ高い床下が必要となる。自動配送ロボットポートも荷物を運び込む専用の「窓」がいる。既存の住宅にこれらを整備するのは大変に難しいため、最初からこれらを備えた設計をしなければならない。そこを標準化して普及を早めようというのが同機構の目的だ。もしこれを各ハウスメーカーが独自規格でばらばらに進めてしまえば、開発が遅れて環境の変化に対応できなくなると0は危惧している。

住宅デバイス共創機構の活動内容は以下のとおり。
・住宅デバイス共創機構設立準備
・住宅デバイスに関する技術・知財開発及び調査研究
・住宅デバイスに関するガイドライン・仕様制定及び普及啓発
・住宅デバイスの需要拡大のための普及啓発
・住宅デバイスに係る人材育成

住宅デバイス共創機構準備室は、現在、参加企業、スポンサーを募集している。

プレスリリース

文 = 金井哲夫

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