カヴァの株価は、23日に約20%上昇し、史上最高値の122ドルを記録した。この上昇は、同社が22日の取引終了後に発表した第2四半期の売上高と利益がアナリストの予想を上回り、年間の業績見通しを大幅に上方修正したことを受けてのものだ。
ウェドブッシュ証券のアナリストのニック・セティアンとマイケル・シミントンは、カヴァの上方修正された業績予測が依然として「慎重」であり、さらなる成長の余地があると指摘した。また、TDコーウェンのアンドリュー・M・チャールズが率いるチームは、カヴァの目覚ましい四半期の業績の一因が、6月に追加されたステーキメニューにあると述べている。
カヴァの株価は23日、米国の上場企業3000社を追跡するラッセル3000指数のすべての銘柄の中で3番目に大きな上昇率を記録した。
ワシントンD.C.を拠点とするカヴァの株価は、IPO価格の22ドルから460%以上の上昇を見せており、過去14か月間の上昇率は、S&P500のトップ銘柄であるエヌビディアの上昇率の200%を大きく上回っている(カヴァはS&P500の構成銘柄に含まれていない)。
23日の株価の上昇で、約140億ドル(約2兆円)に達したカヴァの時価総額は、高級ハンバーガーチェーンのシェイクシャック(時価総額47億ドル)とサラダチェーンのスイートグリーン(同43億ドル)の合計をほぼ30%上回っている。
カヴァの店舗数は、第2四半期末時点で341店舗で、時価総額に基づく1店舗あたりの価値は4100万ドルと、メキシコ料理チェーンのチポトレの2100万ドルやスイートグリーンの1800万ドルを大きく上回っている。
レストラン業界のアナリストは、カヴァの見通しを語る際に、テック業界のアナリストが生成AI分野のスター企業であるエヌビディアの成長見通しを語るのと似たトーンで話す場合がよくある。TDコーウェンのチャールズは、カヴァを「デジタルの優位性を持つカテゴリリーダー」に位置づけ、同社の店舗数が2025年第2四半期までに398店舗に増加し、2032年までに1000店舗を超えると予測している。
2010年に設立されたカヴァは、2006年のIPO以来6000%以上の株価上昇を記録した時価総額が700億ドル以上のチポトレに次ぐ企業であることをウォール街に証明しようとしている。今年はファストカジュアルフード株が驚異的な強さを見せており、チポトレの株価は約20%、シェイク・シャックの株価は50%以上、カヴァとスイートグリーンの株価は200%以上上昇している。
(forbes.com 原文)