機関銃を搭載したトラック部隊を編成し、徘徊させて迎撃させる。Yak-52練習機を飛ばし、後部座席から射手にショットガン(散弾銃)で撃たせる。さらに、ドローンの操縦士にドローンを敵ドローンに体当たりさせる訓練もさせている。
現在、ウクライナ軍は、Mi-8輸送ヘリコプターの機首に据え付けた機関銃でロシア軍のドローンを撃墜している。第二次世界大戦中、重爆撃機の機首の球形銃塔(ボールターレット)に射手が就き、敵戦闘機から自機を守っていたことを想起させる迎撃方法だ。
今週、機関銃で武装したMi-8がドローンに対する迎撃戦闘を行う動画がネット上に公開された。動画では操縦士と副操縦士の間に座った射手が、機首のガラス窓から突き出した機関銃を射撃し、ヘリの前方斜め下を飛ぶドローンを撃破している。射撃後、コックピット内に硝煙が充満する様子も見える。
The crew of a Ukrainian Mi-8 helicopter shot down a Russian UAV with fire from a mounted machine gun as part of combined air defense operations. pic.twitter.com/3mHOprQhgE
— WarTranslated (Dmitri) (@wartranslated) August 22, 2024
ウクライナ軍はMi-8と、同様のMi-17多目的ヘリコプターを合計で70機ほど運用しているとみられ、機首がガラス窓タイプのMi-8も数種類保有する。Mi-8/17は2022年2月の戦争拡大前には50機ほどあり、これまでに30機ほどを失う一方、支援諸国から50機弱を供与されている。