これに先立ち、ファーウェイのウェアラブルデバイスは、8月初めに中国の医療認証を取得した。現在のところWatch D2が2022年に発売された第1世代モデルのWatch Dと比べてどのような点で優れているかは明らかになっていないが、このデバイスには改善すべき点も指摘されている。
いくつかのレビューでWatch Dの血圧測定精度は、並みのレベルにとどまり、「優れているとは言い難い」とされている。また、このウォッチは、サイズが大きすぎるとも指摘されている。Watch Dの厚さは、13.6ミリメートルで、1.64インチの中型の画面サイズにしては、筐体がかなり大きい。
しかし、Watch Dの利点は、バンド部分に空気で膨らむカフが仕込まれており、手軽に血圧測定が可能な点だ。ここで注目すべき点は、データ収集のための技術そのものではなく、その技術を小型化した点にある。この技術自体は業界標準的なアプローチと言える。
ただし、ファーウェイのこのデバイスは、米国の一般消費者にはほとんど役に立たないかもしれない。というのも、このウォッチは米国では発売されないからだ。
また、中国でのリリースや発表から他の国での展開までには通常数カ月のタイムラグがある。西側諸国の消費者は、少なくとも海外向けに作られたバージョンを待つことになるだろう。しかし、現時点でWatch Dは英国やEU諸国でかなり広く利用可能になっており、次期モデルのWatch D2に興味を持つ人々にとっては明るい兆しと言える。
(forbes.com 原文)