このプロジェクトでサンケーブルは、オーストラリア北部の太陽光発電所からダーウィンとシンガポールの顧客に20ギガワット以上の電力を供給するための4300キロメートルに及ぶ「オーストラリア・アジアパワーリンク」を建設する。2030年までに完成予定のこの施設は、いずれも世界最大級の規模となる。
「この大規模プロジェクトは、一世代を象徴するインフラの一部となり、オーストラリアをグリーンエネルギーの世界的リーダーにするものだ」とオーストラリアの環境・水資源大臣のタニア・プリバセクは声明で述べた。
サンケーブルは、この計画の推進のために今後、オーストラリアの先住民族グループやシンガポールとインドネシア政府からの承認を得る必要がある。
同社のマネージングディレクターであるキャメロン・ガーンズワーシーは別の声明で、「当社は、2027年を目標とした最終投資決定に向けた次の計画に努力を集中させている」と語った。
フォーブスはキャノン・ブルックスの保有資産を107億ドル(約1兆5600億円)と推定している。彼は、再生可能エネルギーへの投資を増やし、気候変動対策のための慈善活動にも資金を提供している。
キャノン・ブルックスは、サンケーブルへの投資に加えて、オーストラリアのエネルギー関連企業AGLエナジーにも興味を示している。
(forbes.com 原文)