ケンタッキー州バーズタウンに本拠を置くHeaven Hill(ヘブンヒル)は、4月に行われた2024年のコンペティションで最も多くの賞を受賞した米国のウイスキーメーカーだ。バーボンやライウイスキー(ライ麦を主原料とするウイスキー)を製造するこの伝説的な蒸留所は、13の看板ブランドで合計29のメダルを獲得した。これは、最も賞賛を受けたウイスキーメーカーというだけでなく、蒸留酒のあらゆるカテゴリーにおいて最も成功している米国の蒸留所ということを十分に示している。
さらに、ヘブンヒルの子会社が獲得した合計35のメダルを計算にいれると、その数は大きく増えることになる。同社が2022年に買収したSamson & Surrey(サムソン&サリー)の所有するブランドには、 FEW(ヒュー)やWidow Jane(ウィドウジェーン)が含まれる。これら二つのウイスキーの人気ブランドは、今年のSFWSCで合わせて12個ものメダルを獲得した。
ヘブンヒル蒸留所本体からは、Evan Williams(エヴァン・ウィリアムズ)とElijah Craig(エライジャ・クレイグ)の2ブランドが最も多くの賞を受賞。それぞれ7個と6個のメダルを獲得した。最高栄誉のダブルゴールド(最高金賞)は、エヴァン・ウィリアムズのボトルド・イン・ボンド(単一蒸留所の単一蒸留年のものだけを最低4年間熟成させ、アルコール度数50度で瓶詰めしたもの)と、エライジャ・クレイグの2種類のバレルプルーフ(加水してアルコール度数を調整せず、原酒をそのまま瓶詰めして出荷するもの)が受賞した。