4. プレッシャーの中で冷静さを失う
シャーマン博士によれば、偉大な経営者である証は、逆境に直面しても冷静沈着でいられることだ。「困難に直面しても、感情に流されずに決断する。それどころか客観的に問題に取り組み、合理的な分析に基づいて決断を下す」と評している。「同時に、困難な状況に見舞われた人々に対して共感を示し、強いリーダーシップと思いやりのバランスをとる。この堅実さと共感の組み合わせが、激動の時代を乗り越えて組織を導いていくのだ」
5. 他人の承認に過度に依存する
リーダーシップは往々にして、大衆受けしない厳しい決断を下す必要があると博士は言う。「偉大な経営者は、すべての人を喜ばせることはできないことを理解しており、承認欲求に行動を左右されることはない」のだという。「彼らは会社のビジョンに自信を持っており、たとえ批判にさらされるとしても、組織のためになる決断を下すことを厭わない。自分の役割はコンセンサスを待つことではなく、リードすることだと知っていて、会社の未来を導く責任を真剣に受け止めている」
最後に
シャーマン博士は、偉大な経営者になるための唯一の正しい方法はないと述べる一方で、あらゆる偉大なCEOは皆、本稿で紹介したような落とし穴を避けているとも指摘。「結局のところ、偉大な経営者を定義する資質は、自己認識と、継続的な学習や能力開発へのコミットメントに根ざしている」と結論付けた。(forbes.com原文)