Geminiがシンプルに使える
Pixel 9シリーズに共通する特徴はグーグルが独自に開発する生成AIモデル「Gemini」を初期搭載したことだ。電源ボタンの長押しや音声操作などにより、Geminiをデジタルアシスタントとして簡単に呼び出せる。グーグルのデジタルアシスタントといえば、長年に渡ってAndroid端末のユーザーに親しまれてきた「Googleアシスタント」がある。グーグルは今後、主力のデジタルアシスタントをGoogleアシスタントからGeminiへ段階的に移す計画を表明している。現在はその過渡期にある。
Pixel 9シリーズは「設定」アプリの「アプリ」から「アシスタント」の詳細に入り、Googleのデジタルアシスタントとしてどちらを使うかユーザーが選べる。今回のハンズオンではGeminiをメインにした。
1つ、ややこしいことにデジタルアシスタントはGeminiを選んでも、音声で起動する場合には今までと同じ「OK グーグル」を使うことだ。「OK ジェミニ」というウェイクワードは現在のところない。
高機能のProが2サイズ展開に
Pixel 9 Pro XLはディスプレイサイズがシリーズ最大の6.8インチという大型モデル。グーグルが独自の品質基準を定めてつくった最新の「Super Actuaディスプレイ」は発色が素直で輝度が高い。細かい文字も読みやすい。Pixel 9は片手で持ちながら軽快に操作できる6.3インチ。今年、グーグルは片手持ち操作に適した6.3インチの「Google Pixel 9 Pro」をラインナップに追加した。発売は折りたたみスタイルの「Google Pixel 9 Pro Fold」と同じ9月以降の時期を予定する。シリーズのバリエーションを拡大した理由について、グーグルはPixelシリーズのファンから寄せられる多様な期待に応えるためと説明しているが、シリーズの人気が北米に続いて特に日本で高いことも「Proの小型機」が生まれた背景にあるのだろう。