ディズニーは訴訟に対する回答の中で、「ピッコロが実際にディズニー規約を確認したかどうかも重要ではない」と書いている。ピッコロの弁護士はこの主張を「ばかばかしい」と表現し、本件とは無関係の他の弁護士も、誰かがストリーミング規約に同意したからといって、いかなる理由でも訴えられることはないというディズニーの主張は、あまりにも広範囲に及ぶ可能性があり、実際の裁判では通用しない可能性があると述べている。
ガーディアン紙によれば、消費者が利用する個々の製品、ソフトウェア、サービスごとに同意する利用規約を読むには年間250時間近くもかかるという。2017年にデロイトが実施した調査では、91%の人が法的な規約を読まずに同意していることがわかった。また、PC Magazine(PCマガジン)によると、2020年、ユーザーがMicrosoft Teamsの利用規約を読むのにほぼ2時間半、ゲームのキャンディークラッシュの利用規約にはほぼ2時間、TikTokの利用規約には1時間33分かかるという。テンプル大学のジョナサン・リプソン法学教授はワシントン・ポスト紙に、「消費者はほとんど何も読んでいないという一般的な仮定がある」と語った。
ピッコロの弁護士であるブライアン・デニーはフォーブスに対し、ピッコロは 「最愛の妻に代わり、裁判で正義を追求し続ける 」と語った。
(forbes.com原文)