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経済・社会

2024.08.21 09:30

世界の再エネ消費量が過去最高を更新、生産シェア1位は中国で35%

Getty Images

今年6月、Energy Instituteは2024年版の『世界エネルギー統計レビュー(Statistical Review of World Energy)』を発表した。この統計は、主要なエネルギー源の需給状況を国レベルで包括的に示したものである。

本稿では、風力発電と太陽光発電の成長を中心に、再生可能エネルギーについて論じる。

太陽光発電と風力発電は前年から13%増加

2023年、再生可能エネルギーの消費量は過去最高を更新した。一次エネルギー消費量に占める再生可能エネルギーの割合は14.6%に達し、前年を0.4%上回った。

太陽光発電と風力発電は、世界の再生可能エネルギーによる発電量を過去最高の4748テラワット時に押し上げ、前年から13%増加した。この伸びは、全世界の純増電力量の74%を占めた。

太陽光による発電量は、2022年の記録から67%上昇し、346ギガワット増加した。中国での発電がこの成長の4分の1を占める。欧州も大きく躍進し、太陽光発電容量を56ギガワット以上増やし、世界の総発電容量の増加分の16%を占めた。

風力発電では、115ギガワットを超える発電容量が新たに追加された。ここでも中国が成長を牽引し、この増加分の66%近くを占めた。中国の風力発電設備がもつ発電容量は、今や北米と欧州の合計に匹敵する。再生可能エネルギーのフロンティアとして成長中の洋上風力発電は、欧州が12%と最も高いシェアを占めたが、発電容量の増加は欧州の32ギガワットに対し中国は37ギガワットと、中国のシェアは欧州のそれに近づきつつある。

世界のエネルギーミックスに占めるバイオ燃料の割合も増加している。バイオ燃料の生産量は2022年から17%以上増加し、米国とブラジルがその成長を牽引した。2024年には、バイオガソリン(主にエタノール)とバイオディーゼルの生産量はほぼ均等になり、米国、ブラジル、欧州がこれらの再生可能燃料の大部分を消費している。
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翻訳=江津拓哉

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