S&P500種株価指数の終値は前営業日と比べ約1%上昇し、8営業日連続の上昇となった。また、ハイテク株が大半を占めるナスダック総合指数の終値も約1.4%上昇し、同じく8営業日連続の上昇を記録している。
このS&P500が達成した連騰記録は2023年10月30日から11月8日以来最長で、ナスダックは2023年12月7日から19日以来最長である。
また、S&P500は7月18日以来、ナスダックは7月23日以来の日中最高値も記録している。
この連騰を牽引したのは、AIブームに乗るエヌビディアだ。同社の株価は約4%高となり7月15日につけた最高値に近づいている。また、ウォーレン・バフェット率いるバークシャー・ハサウェイのクラスB株も約1%高となり、史上最高値を更新した。
ダウ平均株価は0.6%上昇し、8月1日以来の高値をつけたが、ナスダックとS&P500の牽引役となったエヌビディアを採用していない同指数の連騰記録は5日に留まっている。
YChartsのデータによれば、エヌビディアは8月19日の取引により、6月以来初めてマイクロソフトを抜いて時価総額世界第2位の企業となった。エヌビディアの株価は過去3週間で30%近く上昇しており、その時価総額は約7000億ドル(約103兆円)増加した。
8月初めにつけた安値からの回復幅は拡大を続けている。 予想を下回る結果となった米雇用統計や日銀の利上げ発表による急落でつけた8月5日の底値から、ダウは約6%、S&P500は約8%、ナスダックは約10%以上上昇した。ダウとS&P500は先月につけた終値の史上最高値からわずか約1%低い水準と記録更新に迫る勢いで、ナスダックも同じくわずかに5%低い水準となっている。
ウォール街の恐怖指数として知られるCBOEボラティリティ指数(VIX指数)は19日の取引で1%下落し、過去4週間で最も低い水準となっている。
(forbes.com原文)