そんな薬剤師に対して、医薬品ロス解消プラットフォーム「イヤクル」ユーザーとXにて、Amazonファーマシーに対する意識調査を実施し、結果を公開している。
まず、今回のAmazonファーマシーの提供開始に関して、「よく知っている」が67.9%。「聞いたことがある程度」が29.5%だった。認知度としては、97.4%とやはりかなり気になっていることがわかる。
今回のAmazonの参入により薬局業界全体に与える影響としては、「非常に大きな影響がある」が20.5%、「ある程度の影響がある」が53.8%となっており、73.4%の人が何かしらの影響があると考えているようだ。
もっとも影響を受ける薬局の立地形態としては、「大病院前」が43.6%で最も多く、「診療所前・敷地内」「医療モール内」が10.3%と続いている。大病院の利用者を対象とした薬局は、利用者数が多いことから待ち時間も長く、それなら楽に購入できるAmazonを利用するのではないか、という懸念があるようだ。
立地形態としては、離島やオンライン診療、ビルなどの経口避妊薬などで影響が大きいのではと考える人もおり、既存の薬局は今まで以上に患者との信頼関係の構築が必要だとの意見もある。
高齢者は、やはり対面での対応を好むと思われるのであまりAmazonへ移行するというイメージはないが、デジタルネイティブな20代から30代の人たちは、アプリで完結するなら、そのほうが楽と考えるかもしれない。薬局業界もこれまでのように胡座をかいていては、Amazonのような異業種業界からの進撃に対して、大打撃を与えられる可能性もある。これからの薬局業界の取り組みに注目したい。
出典:イヤクル「Amazonファーマシーの処方薬オンライン対応開始に関する意識調査」より