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2024.08.22 13:00

Gmailユーザー注意、アドレス内の「ピリオド」がプライバシーを危険にさらす

かつて私は、「firstnamelastname@gmail.com」(名前名字)パターンのGmailアドレスを作成し、ある調査報道活動用の別アドレスとして使っていた。このアカウントに送られたメールはすべて私がいつもチェックしている別のアカウントに自動転送された。

そのうち私はその別アドレスのことをすっかり忘れてしまい、パスワードマネージャーからも削除されていた。私はそのアドレスにアクセスしようにもできなくなり、転送ルールを無効化する方法もなかった。この状態が、残念な結果につながった。というのも、私と同じ名字の「lastname@gmail.com」というアカウントを持つ誰かが、「firstname.lastname@gmail.com(名前ピリオド名字)」のアドレスを利用し始めたからだ。

グーグルはサポート文書で、Gmailアドレスでは、ピリオドに意味がないことを明記している。たとえば、「johnsmith@gmail.com」というアドレスを持っている人が、これにピリオドを加えたアドレスすべてを所有していることになる。そのため「firstname.lastname@gmail.com(ピリオドあり)」宛のメールは「firstnamelastname@gmail.com(ピリオドなし)」の所有者が受け取ることになる。これが混乱の原因だ。

また「他のユーザーが、あなたのユーザー名にピリオドを追加してGmail アカウントを作成しようとすると、『そのユーザー名はすでに使用されている』という内容のエラーが表示されます」とグーグルは述べている。

メールアドレスにピリオドを使わない

この問題はGmailの根本的なセキュリティの問題ではなく、誤ったメールアドレスにメールを転送するというより広範な問題であり、あらゆるメールプラットフォームで起こりうるものだ。最も良い対策はメールアドレスにピリオドを使わないことだ。

アップルユーザーであれば、「メールを非公開」という機能を利用すれば、ランダムで独自のメールアドレスが生成され、そこからユーザーのメインアドレスにメールが自動的に転送される。

forbes.com 原文

翻訳=高橋信夫

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