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北米

2024.08.15 10:30

ハリスがほぼ「すべて」の激戦州でトランプをリード 米大統領選

Muhammad Alimaki / Shutterstock.com

クック・ポリティカル・リポートの最新の調査によると、米大統領選の民主党候補のカマラ・ハリス副大統領の支持率は、1州を除くすべての激戦州で共和党候補のドナルド・トランプ前大統領をリード、もしくは並んでいる。ハリスがジョー・バイデン大統領に代わって民主党の候補になって以来、スイング・ステート(激戦州)と呼ばれる鍵を握る州で低迷していた民主党の支持率を回復させたことが示されている。

クックは7月26日から8月2日にかけて有権者2867人を対象に調査を実施した。以下は各激戦州の支持率だ。

・ペンシルベニア州:支持率はハリスが49%、トランプが48%、未定と回答した人が3%で、ハリスが1ポイント上回った。5月の調査ではトランプがバイデンに3ポイントの差をつけて優勢だった

・ミシガン州:ハリスの支持率は49%で、トランプの46%を3ポイント上回った。 5%が未定と回答。5月の調査ではトランプが2ポイントリードしていた

・ウィスコンシン州:ミシガン州の数字とまったく同じで、ハリスが3ポイントリード。 5月の調査ではトランプとバイデンの支持率は並んでいた

・ジョージア州: トランプとハリスの支持率はいずれも48%で、4%が未定。5月の調査ではトランプが3ポイントリードしていた

・アリゾナ州:ハリス48%、トランプ46%、未定6%とハリスが2ポイント優勢。 トランプは5月に1ポイントリードしていた

ノースカロライナ州:ハリス48%、トランプ47%、未定6%。トランプは5月に7ポイントリードしていた

・ネバダ州: トランプがリードしている唯一の激戦州で、その差は3ポイント。トランプは5月に9ポイントリードしており、6ポイント縮小した。

クックの調査の数日前に実施されたニューヨーク・タイムズとシエナの世論調査でも、ミシガン、ペンシルバニア、ウィスコンシンでハリスがトランプを4ポイント上回っている。一方、ブルームバーグとモーニング・コンサルトの調査では、ジョージア、アリゾナ、ネバダでもハリスの支持率がトランプを上回るが、ノースカロライナではトランプが優勢だった。

クックの調査によると、激戦7州全体ではハリスのリードは1ポイントという。

リアル・クリア・ポリティクスの世論調査追跡サイトによると、バイデンが選挙戦から撤退してから行われた全米世論調査では、バイデンに対して優勢だったトランプからハリスはリードを取り戻し、今やわずかながら全体的に優勢だ。

6月27日の候補者討論会でのバイデンの出来がさえなかったことをきっかけに民主党内でバイデンで大統領選に臨むことを不安視する声が上がる中、バイデンは選挙戦の継続を主張したものの、7月21日に選挙戦から撤退した。バイデンはすぐさまハリスを支持し、ハリスは指名獲得を目指すと表明。8月の第1週に行われたオンライン投票で代議員の99%がハリスを支持し、正式に候補に指名された。

バイデンは2020年の選挙で激戦7州のうちノースカロライナ州を除く6州で勝利したものの、バイデンが選挙戦から撤退する前の世論調査ではほぼ毎回、ほとんどの激戦州でトランプがバイデンに対して優勢という結果が出ていた。

forbes.com 原文

翻訳=溝口慈子

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