欧州

2024.08.13 15:00

ウクライナはクルスク電撃侵攻をどのように成功させたのか 現代戦の最前線

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ドローンはウクライナの戦場で、機甲攻撃を阻止するための主要な兵器にもなっている。最近の報道によれば、ウクライナ軍によるロシア軍戦車の撃破の3分の2超はドローンによるものになっている。ロシア軍の装甲車両がウクライナ側の陣地に到達するはるか手前で、FPVドローンによって次々に撃破される様子を捉えた動画もある。


ウクライナ軍はクルスク方面にジャミングリソースを集中させてロシア軍のドローンを無力化し、自軍の機甲部隊が開けた土地を撃破されずに突き抜けられるようにした。
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とはいえ、2年かそこらかけて築かれた防衛線に深く身を隠したロシア側部隊に、ウクライナ軍部隊はどのように対処したのだろうか?

第2部:ドローン電撃戦

トロイカによると、ウクライナ軍は「大群で飛来する高精度FPVドローンの弾幕」で空を埋め尽くした。

アナリストのRoyは、ウクライナ軍がこのところ、ドローンの強力な爆弾で掩蓋(えんがい)や塹壕、地下掩蔽(えんぺい)部を爆撃して開口部をつくり出していることを紹介している。熟達したドローン操縦士はこうした開口部にFPVドローンを通し、その下にある壕を掃討することができる。


ウクライナ軍によるクルスク攻勢の戦闘の様子を映した動画に、新型の急降下爆撃ドローンが爆撃を行う様子を捉えたものがあるのは重要かもしれない。回転翼が4つのクワッドコプター型ドローンによる急降下爆撃はこれまでも目撃されていたが、クルスク攻勢に投入されているのはより航続距離が長く、弾薬が大きい航空機型のようだ。この戦術は、第二次世界大戦の電撃戦で行われた、急降下爆撃機による地上部隊の近接支援を踏襲したものになっている。


トロイカによれば、塹壕が掃討されると、ウクライナ軍の新しい「レンジャー」部隊がドローンのすぐあとを追って素早く移動し、空いた塹壕を占拠・確保していった。その後、ジャマーがさらに前方に持ち込まれ、次の段階の前進に向けて全体のプロセスが繰り返された。
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翻訳・編集=江戸伸禎

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