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2024.08.10 11:00

勝っても負けても、大統領選でカマラ・ハリスさらに「リッチ」に

また、大統領経験者には退任後も閣僚(または副大統領)の年俸である約23万5000ドルが生涯にわたって支払われる。仮にハリスが大統領を一期務めた場合、年金受給額は推定170万ドルとなる。

クリントン夫妻は15年間で約352億円

これらの経済的特典はかなり恵まれているが、本当のメリットは大統領職を離れた後に待っている。例えば、クリントン夫妻は2001年から2016年の間に、主に講演や執筆、コンサルティングによって2億4000万ドル(約352億円)もの大金を手にしたとされる。また、ドナルド・トランプは、独自のSNSを立ち上げ、今年初めに特別買収目的会社(SPAC)との合併によって上場を果たした。これにより、彼の純資産は数十億ドル増加した。

政治に携わらなくなった元大統領たちの詳細は不明だが、ジョージ・W・ブッシュは回顧録で700万ドル、講演で数千万ドルの契約を結んだと報じられている。また、バラク・オバマと妻のミシェルは、本の出版権を6500万ドルで売却し、ネットフリックスと巨額の契約を結んだとされる。

ハリスはこれまで上院議員を4年、副大統領を4年務め、全国的な知名度を獲得している。彼女がたとえ11月の大統領選で敗れたとしても、同様の収入を得ることはほぼ間違いないが、「元大統領」という肩書を入手できれば、出版社やタレント事務所に対して、より高額の報酬を要求することが可能だ。

800万ドルの資産を持つハリスとエムホフはともに59歳で、同年代の平均的な米国人と比べて20倍以上も裕福だ。選挙に勝利することと敗北することのどちらが2人の資産をより早く増やすことにつながるかは不明だ。しかし、1つはっきりしていることは、11月の結果がどうであろうと、ハリスとエムホフには大金が転がり込んでくるということだ。

forbes.com 原文

編集=上田裕資

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