ヘルスケア

2024.08.11 09:00

米チョコレート製品に基準値超える「重金属」、心配する必要は?

チョコレートを食べるのをやめるべきか?

一言で言えば、やめる必要はない。研究者たちによると、チョコレートから検出された重金属の量は、「生物学的に重要であるとは考えにくい」という。また、多くの人は、たまに少量のチョコレートを消費する程度だ。その一方で、今回の調査結果は、より良い食品基準と重金属汚染に関するガイドラインの必要性を示唆していると彼らは指摘する。また、汚染レベルが非常に高い異常値が調査で見つかったことから、「監視の強化が必要かもしれない」とレポートは述べている。

食品中の重金属ばく露を避けることは可能か?

答えはノーだ。「食事での重金属摂取を避けることはできない」と、レポートの主執筆者であり、ジョージ・ワシントン大学医学部健康科学科の統合医療ディレクターであるリー・フレームは述べている。食物は、生育する過程で土壌や水から重金属を吸収するほか、食品の包装や乾燥、加工、輸送などの作業中に入り込む可能性もある。ココアや米、穀類、ジャガイモ、タバコは土壌からカドミウムを取り込むことがあり、ココア製品の製造過程で鉛が混入することがある。

forbes.com 原文

編集=上田裕資

タグ:

ForbesBrandVoice

人気記事