野外活動が必要な場合は、SPF15以上の日焼け止めを塗って、皮膚を有害な紫外線から守ろう。外出の30分前に塗り、2時間おきに、または発汗している場合はそれ以上の頻度で塗り直そう。日焼け止めが有効なのは、日焼けしてしまうと、身体のクールダウン機能や保水機能が損なわれるためだ。
服装の選択も、異常高温の際の健康維持に重大な影響を与える。軽量で淡色のゆったりした服は、野外で太陽光線を吸収せずに反射するため、体温を低く保つことができる。さらに、つばの広い帽子をかぶり、サングラスをかけることで、顔や眼を直射日光から保護できる。
暑さによる疾患の兆候や症状を理解し、自分やまわりの人の異変に早く気づくことは、命を救うことにつながる。CDCによれば、米国では毎年1200人以上が異常高温により命を落としている。例えば、40度以上の高熱、意識混濁、疲労、皮膚の乾燥が熱中症の重篤症状であることを知っていれば、こうした症状に気づいた際、すぐに医療機関を受診できるだろう。熱中症は医療上の緊急事態であり、静脈内輸液、冷却ブランケット、氷水浴が必要だ。
何よりも重要なのは、暑さによる疾患の予防には、家族、友人、愛する人とのつながりを保つ共同体的なアプローチが必要であることだ。子ども、高齢者、慢性疾患を抱える人々に気を配ることで、みんなが安全に過ごし、異常高温に対処するために必要な支援を提供できる。こうしたシンプルな対策が、病院に担ぎ込まれるか、それとも自宅で快適に夏を過ごせるかの分かれ道になるのだ。
(forbes.com 原文)