健康

2024.08.10 12:00

続く記録的猛暑、知っておくべき熱中症などの体調不良から身を守る方法

Getty Images

直射日光への曝露を抑えることも、暑さによる疾患の予防に有効であることがわかっている。日が高い時間帯は室内で過ごすことで、高温に曝される時間を減らすことができる。折に触れてエアコンの効いた場所に避難することが、健康でいられるか、熱疲労を発症してしまうかの分かれ道になることもある。また、野外活動が早朝や夕方の時間帯になるように予定を組めば、日差しが最も強い時間に身体を高温に曝すことを避けられる。
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野外活動が必要な場合は、SPF15以上の日焼け止めを塗って、皮膚を有害な紫外線から守ろう。外出の30分前に塗り、2時間おきに、または発汗している場合はそれ以上の頻度で塗り直そう。日焼け止めが有効なのは、日焼けしてしまうと、身体のクールダウン機能や保水機能が損なわれるためだ。
日焼けしてしまうと、身体のクールダウン機能や保水機能が損なわれる。野外活動が必要なときは日焼け止めを塗ろう(Getty Images)

日焼けしてしまうと、身体のクールダウン機能や保水機能が損なわれる。野外活動が必要なときは日焼け止めを塗ろう(Getty Images)

服装の選択も、異常高温の際の健康維持に重大な影響を与える。軽量で淡色のゆったりした服は、野外で太陽光線を吸収せずに反射するため、体温を低く保つことができる。さらに、つばの広い帽子をかぶり、サングラスをかけることで、顔や眼を直射日光から保護できる。

暑さによる疾患の兆候や症状を理解し、自分やまわりの人の異変に早く気づくことは、命を救うことにつながる。CDCによれば、米国では毎年1200人以上が異常高温により命を落としている。例えば、40度以上の高熱、意識混濁、疲労、皮膚の乾燥が熱中症の重篤症状であることを知っていれば、こうした症状に気づいた際、すぐに医療機関を受診できるだろう。熱中症は医療上の緊急事態であり、静脈内輸液、冷却ブランケット、氷水浴が必要だ。

何よりも重要なのは、暑さによる疾患の予防には、家族、友人、愛する人とのつながりを保つ共同体的なアプローチが必要であることだ。子ども、高齢者、慢性疾患を抱える人々に気を配ることで、みんなが安全に過ごし、異常高温に対処するために必要な支援を提供できる。こうしたシンプルな対策が、病院に担ぎ込まれるか、それとも自宅で快適に夏を過ごせるかの分かれ道になるのだ。
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forbes.com 原文

翻訳=的場知之/ガリレオ

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