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2024.08.16 12:30

1億人が愛用、Notion新CTOが語る「チームワークによる開発を徹底する理由」

Notion AI、次に拡充される機能は?

23年2月に正式リリースしたNotion AIの評判をコスロウシャシ氏に聞いた。Notion AIは「私がNotionに入る前に完成していたもの」だと前置きながら、コスロウシャシ氏は自分自身がNotion AIに助けられたエピソードを語り始めた。

「今年の春にCEOのIvan Zhao(アイヴァン・ザオ)から、プロダクトのローンチや機能の完成度について『状況を確認したい』という趣旨のメールがCPOの アクシェイと私のもとに届きました。私は入社したばかりだったこともあり、CEO宛に塾考しながらメールを書いていました。ところが アクシェイはNotion AIを活用して返信メールの下書きをささっと書いていました。しかも、その内容は私のメールよりもずっと良い出来だったんです。先月にまたアイヴァンから同様の進捗報告を求めるメールが届いたので、その時私もNotion AIを使いました(笑)。時間を大幅に節約できるし、業務の効率アップにつながる良いツールであることを身をもって知りました」

ベータ版として公開されているNotion AI。業務の効率化を支援する数々の機能を載せている

ベータ版として公開されているNotion AI。業務の効率化を支援する数々の機能を載せている

Notionの中にユーザーが社内Wikiや業務に関連するプロジェクト、ドキュメントなどに蓄積した情報から、AIが検索して答えを見つけ出す「AI Q&A」の機能が好評だという。今年の6月にはNotionと他の業務アプリが連携してユーザーがほしい情報を検索できる新機能「Notion AI コネクター」もリリースした。

現在のNotion AIコネクターはSlack連携に対応している。例えばSlackのスレッドや過去にやり取りしたメッセージの履歴をたどりながら、ユーザーが必要な情報を幅広く探せる。この連携機能は近日中にGoogleドライブなど、他のアプリにも拡大する予定だ。連携するアプリケーションが増えれば、ユーザーが求める精度の高い情報が幅広いデータベースから拾える。コスロウシャシ氏も個人的に期待を寄せ、楽しみにしている機能だという。

対象となるデータベースが増えると、AIが探し当てた情報の参照元がわかりにくくなる懸念もある。その点、Notionの場合は検索結果の出展元をユーザーが確認しやすいように、「Slack」や「Googleドライブ」など回答の出自にタグを付けることを考えている。

Notion AIは先行してSlack連携を実現。今後Googleドライブなど外部のサービスに対応を拡大

Notion AIは先行してSlack連携を実現。今後Googleドライブなど外部のサービスに対応を拡大

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