元ビートルズであるマッカートニーは今夏、ライブスタジオアルバム『One Hand Clapping』をついにリリースした。なんと最初に録音されてから数十年が経過している。このフルアルバムと付属する映画がファンに販売可能となってからわずか数週間後、マッカートニーは、熱心なファンたちに新しくエキサイティングな方法でこのプロジェクトを体験するチャンスを提供する。
映画『One Hand Clapping』が世界の映画館で公開される。新アルバムに関連するこのドキュメンタリーは、9月26日から劇場公開される予定だ(編集注:日本での公開は発表されていない)。
ポール・マッカートニー&ウイングスは1974年に『One Hand Clapping』を録音。その際、同時に映像も収録されている。この映像は、音楽制作の過程を詳しく描いたロック・ドキュメンタリーのようなものだったが、マッカートニーは当時、それをリリースしないことに決めた。
収録はアビー・ロード・スタジオで行われた。マッカートニーにとっては馴染み深い場所だっただろう。『One Hand Clapping』はデヴィッド・リッチフィールド監督により数日間にわたって撮影され、当時はプロモーションも行われたが、結局リリースされることはなかった。何十年もの間、この作品の海賊版を手に入れた一部のファンはいたが、ほとんどの人は見ることができなかった。
劇場公開イベントを発表したリリースによると、このドキュメンタリーには「貴重な映像、バンドへのインタビュー、制作チームからの洞察などが含まれている」とのことだ。また、この映画イベントには、マッカートニーが録音したものの、お蔵入りになっていたバックヤードでのセッションも含まれるようだ。このパフォーマンスでは、彼が過去の楽曲から選りすぐった曲をアコースティックアレンジで演奏している。
映画『One Hand Clapping』は、ほとんどのポール・マッカートニーファンにとって新たな体験となるだろう。ありがたいことに、この映画には、最も熱心なファンでさえおそらく知らないであろう新しいコンテンツも含まれている。マッカートニー自身によるイントロが収録されているほか、これまで世に出ていないポラロイド写真も登場するとのことだ。
録音されてから何十年も経ち、一度も公開されることのなかった『One Hand Clapping』を、ポール・マッカートニー&ウイングスはついに今年初めに公開した。このアルバムは6月に正式にリリースされ、瞬く間に世界中のチャートで成功を収めた。Billboard 200で74位にランクインし、マッカートニーと彼のバンドをビルボードのロックチャートの上位に返り咲かせた。
(forbes.com 原文)